2018-02-05

Retirement ceremony of Sotairyu the sumo wrestler 双大竜断髪式

close up shot of the battle apron of Sotairyu
双大竜化粧回しアップ


双体竜、13年間のまっすぐな相撲人生




土曜日は双大竜の断髪式が両国、国技館で行われました。

双葉山の双の字をつけた四股名ともお別れ、13年間の土俵生活にピリオドを打ち新たな人生の門出の日。

2012年化粧回し贈呈


「十両入りおめでとう!」と部屋で化粧回しを初披露したのが昨日のことのようですがもう6年前でした。僕にとってもこの化粧回しは思い入れの深いもので故俊二先生と一緒に双体竜と焼肉食べながら色々と図案を話し合ったりしてました。

特に気に入ってるのが四股名の入れかた。普通は横に縦で入れますがこれは竜の鱗の中に隠し文字として入れ、そうすることでさらに竜のインパクトを強め「一枚の絵」として表現できました。

背景の緑の色もなんども糸を染め直してもらい思い通りの色が出るまで職人さんに無理を言って作ってもらったものです。




僕もハサミを入れさせてもらいました。
13年間の相撲人生で一度も変化せず真っ向から相撲をとるスタイルは本当に多くの人に感動を与えたと思います。僕も彼の相撲はすごく好きでしたし、小柄な彼が大きな相手に勝つ時は爽快でした。


横綱。「双体竜!」とたくさんの掛け声に包まれての断髪式。なんと350人もの人がこの日ハサミを入れました。



元大関豊山、先々代内田親方。とても優しくとても厳しい品格の塊のような方でこの距離でも静かな迫力が伝わってきます。挨拶するだけでこちらも自然と背筋がピシッと伸びます。僕のデザインした化粧回しを見て「まるで絵画を鑑賞しているようです」と言ってくれた時はすごく嬉しかったですね。



最後に親方が髷を切る、感慨深い瞬間でした。ちなみに正博親方は僕と同い年



断髪式の後は国技館の地下の会場にて断髪披露パーティー。双体竜は福島の出身なので地元の民謡などが生演を筆頭にいろんなパフォーマンスがありました



中でも個人的につぼったのがこれ、相撲芸人のあかつさん。僕の家にはテレビがないので見るのは初めて。噂では聴いたことありましたがすごいです。白鵬の歩きかたや、朝青龍の土俵入り、いろんな力士の癖などを完全に再現した相撲モノマネ。本当に本人が乗り移ったかのようなそっくりの動きやマニアックな場面の再現など最高でした!(が相撲知らない人にとっては何にも面白くないと思います)



会場にはいろんな後援会や大学から贈られた化粧回しがずらっと並ぶ。


自慢ですが、僕のデザインした化粧まわしが一番写真に撮られてました!パーティーの間中気になってチラチラ見てました笑。嬉しいことですね





そして皆が見守る中、髪を整えて本人が入場




男前ですね。協会に残らず柔道整復師として第二の人生を歩み始めるそうです。
13年間、本当にお疲れ様でした、今後も頑張ってください、応援してます。
そして、こんな素敵な力士の化粧回しをデザインできたことクリエーター冥利につきるし、心から誇りに思います。その機会を与えてくれた木鶏会にも多大な感謝です。





「あっと言う間の10年」


次の日曜は、木鶏会主催の祝勝会で二日連続の相撲満載な週末。クリエーターとしてこういう形で国技に関われることは本当に幸せで嬉しい事です。

今年でなんと木鶏会発足10年なのでこの日は10周年記念のお祝いも兼ねていました。木鶏会のみなさまおめでとうございます。あっという間の10年間でしたがその間全ての化粧回しを手がけさせていただいたこと大変幸せに思っております。

お陰様でこの10年間、色々と学ぶことができました。最初は化粧回しのこと全く知りませんでしたのでものすごく調べたり勉強しました。この物作りを通して日本の伝統のすごさと先人の知恵が詰まった奥の深さなど色々なことに触れることができました。今度は僕が学んだこの日本の伝統の良さを若い世代に伝えていくよう精進します




今場所勝ち越した豊山、おめでとうございます!