2011-12-31

New years eve 信念

Mel's sailing canoue in Molokai.  with Mel ,Shota, Takuji 


毎年正月にその年にやりたいことをリストにして、大晦日にどのくらそれが達成されたかをチェック。ここ何年もやってる習慣。毎年リストを作るときは、「人生でやりたいことリスト」のなかから「今年はこれをやるためにこれをやろう」とか考えてわくわくしながら作る。たとえば「船で航海」っていう項目が人生リストにあったら、じゃあ今年はその項目に近づく為に船舶免許をとって船で遊ぶ。というかんじで。僕のこの毎年のやりたいことリストは新年の抱負みたいに「禁煙する」とか「貯金!」とかではなく、もっと幼稚で見ててわくわくする楽しげなもの。大陸横断、絵本出版、ハーレーでバイクトリップ、、、とかそんなのり。

そして、今年はリスト項目が16個ありました。その16個のリストをみながら、これやった、あれできなかったと手帳を見る。仕事も遊びも全部含めたやりたいことリスト。
「大陸横断しながら撮影旅行」。これは今年は横断ではなく、2分の1横断だったので0.5ポイント。そうやって計算すると今年の打率は5.5/16。約3分の1。低いんだか高いんだかではなく、自分がどれだけやりたい事に近づいたかの目安。目標に対して自分の現在地を知るための一つの指針。やりたい事が沢山あって、たとえゴールや目標が遠ーくにあっても現在位置と進行方向さえわかっていれば焦らないし、他人と比べないし、やるべき事が明確になり、なにより満足感がある。
そしてそんな自分を支えてくれるまわりのみんなにはほんと感謝です。今年も一年ありがとうございました。

新年さっそく、漢字をまちがえて、印刷した年賀状がとどくと思いますので笑ってください。
お客さんの年賀状じゃなくて自分の年賀状でほんとよかった。

「新年」が「信念」に!信念のお祝いって、、、?


2011-12-30

Logo for FUJII Accounting Firm

Logo and card design for Fujii Accounting firm

藤井信行会計事務所さんからの依頼でロゴと名刺、封筒などのオフィスセットトータルデザインでした。仕事柄一番に「信頼性」がきますが、信頼性をだしつつも、どこかにセンスを感じるものをとのオーダー。藤井氏はすごくプロフェッショナルで自身の信念をきちんともっていて、彼のお客様もハイエンドな方がおおいいので、名刺の紙選びから、印刷方法まできちんと「静かな主張」ができるようにして制作しました。名刺は厚めの肌触りの良い質感の紙にロゴ部分を透明型押しして、透明つやありインクで立体感をだしました。
ロゴの依頼にかんして藤井さんからは蓮をできればモチーフにしてほしいとのこと。
あまりにも「蓮」にするとヨガスタジオっぽくなってしまうので、コンセプトと合わせてこんな形にしました。
制作コンセプトは、ーーーーーーー
蓮の花びらをモティーフとし、3枚の花びらをリズミカルに並べて、成長し起き上がって行く(花を開かせる)様を表現。3という数字は非常に根源的な数字で東洋学的な数字であり、3sides to everystory(あなたからみたもの、わたしからみたもの、そして真実)等あげればきりがないが、物事の根本を築く定理の原則がたいてい3つある事から成長の基盤となりやすいよう3枚の花びらとした。またそれぞれの花びらが□のなかに収まらずに外に飛出してひらいているのは誰にでも開かれた広いコミュニケーションを示唆している。そしてこの花びらの並びは代表の藤井信幸氏のNでもある。
ーーーーーーーーーーーー

何年も前に制作したロゴ。シンプルだからこそフォルムを削り出すのに何枚もスケッチを重ねただけあって、派手さはないが、いまだに気にいっていただけてるみたいです。ありがとうございます。

2011-12-29

Boxing globe


custom painted boxing globe

スパーリング用の14ozグローブ。これに染めQでペイント。これを作ったのはもう何年も前でそれから数えきれないくらいのパンチをしてるが、ペイントは未だに剥がれていない。すごいな染めQ。染めQさんとなんどかお仕事をご一緒させてもらったが、ここの会長はほんとに素敵で言う事がいちいちかっこ良く尊敬してます。染めQのホームページのトップに会長名言集がのっているので是非。そしてこの会社訪れた人はわかると思いますが、「ほんとに来てよかった」と訪れた人すべてが思うような社員の対応です。

そして、このグローブ結構古くなったので、マガでいつも水曜日練習をいっしょにしてる出口君にプレゼント。
きのうの夜は、今年最後の練習ということもあり、練習が終わったあと、でぐっちーとボクシングルールで超ロング10分間スパーリング。自分の作ったこのグローブにパンチを何回ももらいました。でぐっちーは小学校から空手をやってるだけあって、ガッツあります。パンチをいくら食らっても下がらない。口の周りが血だらけになってるのに下がらない。今年最後の練習にふさわしい締めでした。ありがとう。


そういえば前の前の日の夜はクラヴマガのみんなで恒例忘年会&ボーリング大会。なつかしの恵比寿組と青山で一緒に最近練習してる人たちも。ほんとみんないい意味でくだらなくて楽しい。しょうもない事に熱中できてそれを共有できる贅沢。下は大学生のでぐっちー君、上は44歳のcheekまで幅広い年齢層で仕事とかも関係なく楽しみました。

大学生とか若い人に出会うたびに僕はオヤジくさく言ってます。もちろん、でぐっちーにも言いました。
「若いうちに遊んでおけ」とか「いいなー若くて」とか「いまのうちに楽しんでおけ、大人になったら大変だから」とか、、、そういうこと言う大人のいうことは絶対に聞くなと。無視しろ。と。
なぜなら、そんな人たちの言うことをきちんと聞いったって、彼らのようにしかなれないから。
「若いときしか遊べなかった」系大人。

僕が学生のときも「若くていいなー」とか「若くいうちに遊んでおけ」とか偉そうなことを言ってくる大人が沢山いました。当時の僕は生意気で馬鹿だったので、
「なにを偉そうにこの人たちは言ってるんだろう? 若いうちしか遊べないって?絶対にそんなのやだね。」と心から思い。年とっても絶対に遊ぶし、行きたいところ行くし、お前らみたいに若い奴ら捕まえて「いいなー若くて」みたいなこという大人にだけはならないと心に誓いました。どんな大人になりたいかはあまりわからなかったけど、どんな大人になりたくないかは結構おかげさまではっきりしました。
で、何をしたかと言うと。「若いときに遊んでおけ」と言っちゃう大人のアドバイスのすべて逆をしました。だって、そんな人の言うこと守ったって、マックスよくてその人くらいにしかならないから。なので、すごい勉強してすごく働いて、すごくトレーニングして、そしてすごく遊んだ。興味をもったことはとことん勉強したり、(いまと違ってネットがなかったからわかんないことは調べ甲斐があったなー)大学1年の時から個展ひらいたり、勝手にポートフォリオつくって出版社まわってイラストの仕事もらったり。英語も帰国子女でも留学経験もないのにがんばって通訳のバイトが出来るようになるまでがんばったり。いま振り返ると笑っちゃいますが、当時は真剣です。真剣に言われたことの逆張り。
大人になってもきちんと遊べるように、しょうもないことに熱中できるように。

そんな努力がみのって、地位も権力も財産もなにもないけど毎日が楽しい大人になれました。
ふと思ったけど、地位と権力と財産があったらもっと楽しいのかな?
まあいいです。今がある。その事に感謝。













2011-12-28

Solo Inc.

Logo design for Solo Inc.

2日連続ロゴの紹介だったので、今日もロゴです。これからしばらくロゴシリーズにしようかと思います。これはPNG関連でいつもお世話になっている山田さんが設立したソロ社のロゴ。彼はPNGの仕事の他に、バリにあるAlila リゾートの仕事もやっておりSolo社はそれらを統括する法人。ちなみにバリのAlila Mangis,偶然にも山田さんと知り合うまえに行ってました。素敵なところですのでおすすめです。

ロゴの制作依頼は法人/個人を問わずたくさん頂く仕事の一つですが、いつもその人/団体のフィロソフィーをシンプルに表すよう心がけてます。最初パッと見はシンプルで物足りなくても、長い間見て愛着がわいてくるようなもの。意外とパッとみて気にいるものは時間が経つと飽きてしまったりすることもあります。だけど一目でその人や会社の雰囲気がつたわるようにもしないといけないですし。そこが難しくまた作っていて面白いところ。たいていロゴの依頼をいただくときは名刺や封筒、ウェブサイトなども一緒に制作することがおおいいのですが、その団体や人の顔となるものですので、いつも理念や将来像をきちんとヒアリングしたり観察し、理解した上で、具現化するようにしてます。




2011-12-27

SKP Logo Papua Newguinea



Logo for Surfing kids programme  by Papua Newguinea Tourism Authority


パプアニューギニア政府観光局からの依頼で制作したサーフィンキッズプログラムのロゴです。
コンセプトはここに載せてます。

もうーいーくつ寝ーるーと〜  パプアニューギニア!
来年もさっそく1月末に行ってきます。今回はしんぺいプログループと一緒に。またあの誰もいないジャングルのなかでサーフィンして、大自然に囲まれて、ほんとの意味で豊な地元の人たちと一緒に過ごす。僕にとっては最高のインスピレーション充電トリップです。いろんな人にあって、PNGの話をするとかならずみんな「いいなー俺も行きたいなー」と言ってくれますが、不思議と実際に誘うとあまり一緒に行く人はいませんね。今回もメンバーに空きがでたので、興味を持ちそうな友人たち10人くらいに声をかけたのですが、「1ヶ月前だから無理だよ。」という返答がほとんど。実はみんなほんとはそんなに行きたくないのでしょうね。「すごく行きたいんだけど〜」って皆言いますが。だって、例えばアンジェリーナ・ジョリーの大ファンが来週アンジーとデートできるよって言われたら上司を殴ってでも会社休んで行くと思います。まあ、極端な例ですが、「行きたい」「なにかしたい」っていうのはそういう事だと思います。まあ社交辞令で世の大人たちは「行きたいねー」でその場の会話を繋いでるのでしょうが。

ちなみに僕が初めてPNG政府観光局の山田さんに会って、3週間後だけど、パプアニューギニアに一緒にいかないか?とその場で誘われたときは即決しました。「政府観光局の人と一緒にジャングルの奥地にいって、外国人がまだサーフィンしたことのないところに行く。」そんなチャンスがいったい一生に何回きますか?「育三みたいに自分で仕事してるからいけるんだよ」という人がたまにいますが、その通りです。その突然来たチャンスをつかめるように普段からコンディションを整えてるのです。「行きたいけど行けない」系の人はたとえ自分で仕事やってても行かないと思います。行きたかったら行く、それだけのシンプルな事です。

齋藤君なんかは僕の性格をばっちり知っているので、どっか行かない?って誘ってもはっきり行けないときは即答「行かない」。「行きたいけど忙しいので」とかは言わない。いいなー。僕も見習って、誘われたりしても「行きたいけど〜できない」っていうときは、「行かない」と言うようにしてます。考えてみると、「行きたいけど、普段のルーティーンを犠牲にしてまでは行きたくない」イコール「そんなに行きたくない。」行きたいところがあれば行くし、やりたかいことがあったらどんなことがあってもやりますから。

そして、行った先々でいろんな素敵な人に巡り会えます。パプアニューギニアで出会ったアンディーもその一人。アンディーのこのロングインタビューに彼の信念と情熱が凝縮されてます。彼の活動は世界中の観光業によい変化をもたらすものでは?観光業だけではなく全てのビジネスを行う人にヒントとなる、「根源的なことだけど忘れてはいけないこと」もたくさん彼の話のなかにあります。そんなアンディーのドキュメント映像を作りたいと最近思ってます。企画書にまとめていろんなところをあたってみようかな。作りたいから。











Keep paddling

Logo designed for Takuji Araki. 

荒木汰久治のために作ったロゴ。
中心の星は信念、目標、スターナビゲーション(伝統)のシンボル。その星に向かってひたすら強く漕ぐ鷲。自分のパドルした小さな流れが、同じ信念の仲間達も加わり大きな流れとなり、流れが力に、力が翼に。それらがまた自分のパドルする力に加わるポジティブな循環を表現したマーク。黒い部分は羽ばたく羽、白い部分はそれを包み込む手のひら。
「自分が信念をもって日々漕ぐ小さなパドルがやがて大きな力となり、さらに自分と仲間達を目標に進ませる力となる」

ジェリーロペスが言ってますkeep paddling。「漕ぎ続けろ」と。汰久治さんもよく言ってます。僕はアーティストなので実際に行為としてのパドルを日々してるわけではないのですが、この言葉すごく共鳴でき大切にしてます。何かを表現する/造ることは日々の鍛錬が非常に大切になってきます。考える、そしてそれを表現するために技術を磨く。それが僕にとっての「漕ぐ」こと。地味で、すこしづつしか進まないところもパドリングと似てます。

なによりも汰久治さんのこの言葉に重みを感じるのは、彼がモロカイレースで何時間もモロカイからオアフへ向けてパドルする背中を見ていたから。5時間の間ずっと。(撮影してたので当たり前ですが。)その背中にはその日をピークに残りの一年364日を組みたて、毎年その日に照準を合わせるために毎日を積み重ねてきた信念が宿ってました。Keep paddlingを全身で無言だけどはっきりと表してました。汰久治さんは自分の言葉を行動で実証します。そんなかれから「育三さん、僕にロゴを作ってください」と言われた瞬間アドレナリンがどーんとでましたね。汰久治さんの信念とポジティブなエネルギーを僕なりに形にしたのがこのパドリングイーグル。

僕の周りには幸せなことに有言実行系の人が沢山いて、ものすごい刺激になりますね。ありがたいことです。







2011-12-24

Custom painted H1 pick up


 Hummer H1 pick up  custom painted .designed by Ikuzo Fujimura, painted by Masakazu Iwasaki (Candy Art)


 Hummer H1 pick up  custom painted .designed by Ikuzo Fujimura, painted by Masakazu Iwasaki (Candy Art)


 Hummer H1 pick up  custom painted .designed by Ikuzo Fujimura, painted by Masakazu Iwasaki (Candy Art)

最高な仕事でした。何日か前に紹介したデザイン画がこうやって実際に仕上がりました。しかもエアブラシ界最高峰の職人岩崎氏の手によって。いろんなメカが詰まっているしかも奥行きのある図案。どこから見ても立体的に辻褄があうように図案を考えるのは大変でしたが、それを実際にペイントする岩崎さんはもっと大変だったと思います。
運転席の屋根にはロケットエンジン、そして後ろ側にはブースターとごっついH1が宇宙まで飛んで行けるようなパワフルなグラフィックにしました。いろんなロケットや人工衛星の写真集や資料を見ながら、すごいパーツを組み合わせて架空のエンジンルームを何枚もスケッチして最終こんなレイアウトにしました。もちろん専門家がみたらあり得ない配置だとは思うのですが。ミレニアムファルコン号の部品もちょっと入ってます。ハマー一台まるまるキャンバスにできた夢のような仕事でした。オーナー様、ハマージャパン様、そして施行していただいた岩崎さん、感謝です。ありがとうございました。





2011-12-22

KMJ - E

Good - old - days members from Krav Maga Japan Ebisu

いやー昨日のマガの練習は最高に面白かった。昔の恵比寿時代のコアなメンツで人数も少なかったし。さらに3〜4年ぶりにCheekが参上。右から、しばちん、西山インストラクター、cheek。Cheekは以前MTVで働いてるときに日本にすんでおり、まだマガの青山ジムがなくて、恵比寿の仮スペースで練習していたころよく一緒に練習してました。体重もほぼ同じだし、仲もよかったので一緒によくスパーリングしてました。

何年前かな〜。お互い仕事(僕は通訳、彼はMTV)でフジロックに行く当日、その日の午前中にファイティングクラスにでてスパーリングでおもいっきりやりあって2人ともぼろぼろになって、そのまま苗場へ直行。その夜、苗場でお互いのひどい顔を見て笑い合ってたのを昨日のことのように覚えてますね。Cheekは日本を離れた後もムエタイ、MMA,ボクシングといろんな格闘技を練習してたようで、膝をこわしてしまったらしいです。いったいどんな44歳だ?

なので、きのうは練習後Cheekとしばちんと3人でキックなしのボクシングルールでライトスパー大会。cheekとは盛り上がって6分間も撃ち合ってました。その様子をしばちんがiPhoneで撮影してたので、そのままみんなで飯を食いにいって
、その映像をみながら、きゃっきゃ言いながら男子会。「このフックきれいにはいったねー」とかいいながら。

僕が、格闘技をやっているのは(なんちゃってですが)集中力の鍛錬のため。集中しないと相手のパンチや蹴りをくらう。普通に生活してるとなかなかそういう状況はないものです。そうやって鍛錬した集中力は仕事や遊びにもすごく役にたちます。絵を描いたりデザインしたりの物作りにも瞬発的な集中力って意外と必要なのです。
大学のころ、故アンディーフグに憧れて単純な僕は空手を始め、それからキックボクシング等も通ったりしてましたが、最近はクラヴマガです。気がつくと通い始めて6年くらい経ってます。


おまけ。
マガ青山支部がないころ、恵比寿の仮スタジオにて。確か恵比寿ジムでの最後の練習のあととった写真。
しばちん、よくこの写真撮って、しかもちゃんと保存してくれてました。ありがとう!このフローリングの板で受け身とか投げとかグランドとか今思うとよくやってましたね。(いま気がついたけど、僕同じT-シャツ着てる!)
この頃は今よりも練習もインストラクターもハードコアで、より緊張感があって楽しかった。いまでこそ教える人も優しく和気あいあいとした練習風景がよく見られるけど、この当時は練習中は「わきあいあい」とか「笑顔」とか無縁でした。まあ道場だと練習中はそれが当然ですが。
今の和気あいあいも好きですが、僕は当時の雰囲気のほうが好きでした。
それにしても長い間練習を見てくれてる先生方、練習一緒にしてくれてるメンバーたち、ほんとにありがとうございます。おかげでいまだに楽しく週2回きっちり練習できてます。来年もよろしくおねがいします。キダッ。









custom painted Hummer H1

custom graphic paint design for H1 2009

これはハマージャパンのお客様で、僕のデザインしたジーマハマー号のグラフィックを気にいってもらえ、ご自身のH1にも似たようなメカメカしいグラフィックをとご依頼いただいた案件でした。実際のペイントはテレビチャンピオンでも優勝したことのあるエアブラシの鬼才、Candy Artの岩崎さん。この案件はどこが実際に施行してくれるかが非常に大切だったので、いろいろなカスタムペイント屋さんやエアブラシ職人、に問い合わせ、実績やお見積もりを総合的に判断して岩崎さんにお願いする事になったのです。不思議なもので実際に本人にお会いする前から電話やメールのやりとりにてこの人かなっていう予感はありました。いままでも多様な仕事をいろんな職人さんに発注してきましたが、たいてい会った瞬間に「この人!」ってピンと来ます。そしてそういう人はやはりすごくいい仕事をしてくれます。岩崎さんもこの案件を機にいまもおつきあいさせて頂いてます。一番笑ったのが僕がバリに行くときに成田空港でエアチケットに不備があったので、航空会社から空港内アナウンスで「ふじむら〜いくぞうさま〜何番カウンターまでおこしください」。その瞬間岩崎さんから電話があって、「いま成田空港にいるでしょう」って。彼も成田空港にいました。そしてさらに、偶然同じ飛行機でバリに行ってきました。このカスタムペイントされたH1途中経過は岩崎さんのガレージで見てたのですが、完成後
速攻納品されることになり、実物の写真を撮れなかったのが悔やまれます。こんど岩崎さんに完成写真を頼んでそれを紹介します。












2011-12-20

One more time

Daft punk 

2003年くらいに撮ったダフトパンクの写真。one more time~~と流れると必ずフロアーはどっかーんと沸き上がりました。この時期はいろんなアーティストに撮影を通して触れることのできる気機会が沢山あり面白かったです。ハードディスクの中の年末整理をしてたらこの頃撮った写真が沢山出てきました。
意外と僕は整理整頓好き。きれい好きかというとそうでもない。衛生的に汚いのはあまり気になりません。が、書類やデータ、絵の具、筆、道具などはすごく整理整頓されてないと異様に気になります。書類は必ずプロジェクトごとにファイリングし、クライアントごとにボックスにいれてあり、絵の具や塗料も、寒色系、暖色系にわけてさらにその中でも明るさ順に並べてたり。やりだしたら止まらないのでちょっとした引き出しの整理が大掃除に発展することも多々あります。何事も「止まらないスイッチ」が入りやすい性格ですから。いらなくなった書類や終わったプロジェクトのデータはさくっと削除。前はもしかしたら使うかもとか思ってとっていたのですが、ほぼ使いません。なるべくシンプルを心がけています。

なので、デスクの上も作業中もすっきりしています。が、きのうの夜から、なんか作業していてスケッチブックや机にチョコレートがついている。と思っていたら肘からでていた自分の血でした。冬になって空気が乾燥して肌が切れやすくなってるでしょうね。きのう、サンドバックを叩いてるときにワンツー左フックから右肘のコンビネーションをランニングハイじゃなくてパンチングハイになるまでやっていたら右肘が乾燥してたので切れてしまってました。
これもやり出したら止まらないスイッチでした。










2011-12-19

PAX Creation envelope



PAX Creation envelope

弊社の封筒。A3を三つ折りにして入る洋長3というサイズ。これで請求書を送ったりしているので、取引先の方々には見覚えがあるかと思います。この写真はサイパンにいったときに撮ったもの。その写真に弊社のロゴをフォトショップで合成しました。将来の仕事場はこんなかんじがいいなという願いを込めて作った封筒。封筒なのに、切手をどこに貼るとか、住所を書いても見づらいとか根本的な機能は一切考えてません。いいんです。夢が入ってますから。

いつも夢や目標はノートにリストにして書いたり、理想に近い写真を目のつくところに貼ったり、自分の会社のグッズに落とし込んだりととにかくやりたい事を目に触れるようにしておいてます。昔からこれをやっているのですが、気がつくと結構、その目標や希望がかなっています。というか、かなえてるというか。やりたい事をリスト化やビジュアル化して目のつくところのにおく事により、自分のやりたい事を常に意識でき、なにがいまの自分に必要かの選択、判断がつきやすくなり、それに対するアンテナがちゃんと作動するようになるのでしょうか。

I know what I want .なにを欲しいかわからない人は何を得ればいいかわからないのですから、当たり前ですが手にはいりません。下手すると手に入ってるのに気がつかなかったり。リンゴかほしいのかイチゴがほしいのかわかんない人は八百屋にいってもいろんなものを手にとって沢山買っちゃう。
リンゴが欲しい!とわかってる人はまっすぐリンゴのところに行ってかごに入れて、はいミッション終了。

きのうは珍しく、2時過ぎまで外で遊んでました。お世話になっている中澤先生の医療法人誠翔会の忘年会がきのうの夜ニューオータニの鳳凰の間で盛大に行われ、150人くらいの各界の大御所達が招待されるなか、ちょっと場違いな僕と眞理子もご招待いただき、楽しんできました。医療法人の忘年会とは思えないほど、エンターテイメント性にすぐれ、舞台美術に詳しい先生の企画だけあって出し物やショートフィルムはどれも最高。そして先生の企画を実行する社員の皆様のチームワーク。法人としての信念と行動力。見習うべきことが満載でどれをとってもすごく勉強になり、楽しい時間でした。もちろん料理も最高です。笑いと感動のなかあっという間にパーティーはおわり、そして、2次会にも誘っていただきさらに皆さんの面白いお話を聞けて夜中過ぎまで笑っていました。皆様本当におつかれさまでした&ありがとうございました。今年も間違いなくベスト忘年会オブザイヤーでした。普段お世話になっている人を全員集めて心から楽しませる忘年会。いつかそんな忘年会を開きたいものです。僕のリンゴがまた一つ増えました。

2011-12-17

Yacht "geronimo"

graphic for main sail 


取引先の株式会社エンターテイメントボウル社長の平山さんに誘われて、これまた取引先の有限会社エイブルビーンの池澤さんと赤岩さんと去年4人共同で買ったヨット。逗子マリーナに保管してます。4人で係留代を割るので維持するのも楽でいいです。平山さんは長年ヨットをやってるのでいろいろとおしえてくれて、おかげさまで購入後すぐに一人で操船できるように。今年も沢山セーリングしました。ヨットで波にのるのも楽しいです。11月末のマリーナ主催のレースに参加するのを楽しみにしてたのですが、マリーナ改装のため今年はなかったようです。残念。で、レースまえにせっかくなのでヨットになんとか号って名前をつけて船体にカッティングシートで貼ろう。名前はGERONIMO号と。そして船体のこのへんにこんな自体でマーキングして、、、
そうおもってちょっと始めると気がつくとメインセールこんなふうに特注でつくったらかっこいいだろうなーとついつい
妄想がふくらみここまで作っちゃいました。いったいこんなセール作るといくらかかるんだろう。こういう事始めると止まらないんですよね。とくに締め切り前は。
そういえば今年夏の終に一人でセーリングしていたとき。マストをささえるフォアステイが切れてマストが倒れてしまって帰港するのが大変でした。倒れたセールでなんとかのこりのサイドステーが切れないようにそーーっと風をひろって、ゆっくりと。

これはきのうアップしたと思ったのですが、なぜか下書き保存になってました。。

New years card PAX2006



PAX Creation 2006 new years card

たしかこのグラフィックはもともとはジーマに提案して没になったもの。もちろん犬の中のパックスのロゴはジーマのロゴ。だいたいいつも3パターンくらい大まかに提案するのです。通らないだろうけど遊んだ感じの自分的に一押し案、要点を押さえてるけどホンのちょっとだけトガった案と無難な案。まあたいていは2番目か3番目の案が採用されます。没になったこの犬は結構気に入ってたので、リメイクして弊社の年賀状にしました。


今日はひさびさにCDを買った。最近はもっぱらiTunesでアルバムや曲を買っていたので。Underworldのベスト版A collection。彼らの20年間の代表曲がずらりそろっている。しかも別バージョンで。夜遊びがまだ楽しくてしょうがなかったころ、sugar highというbar/clubをまかされていたので夜遊びが日常だった当時、クラブでよく聞いていた曲たちが詰まっています。とくに名曲Born Slippy。この曲を軸にアルバムを通しで聞けます。各曲をじっくりあじわいつつ20年間を早送りダイジェストで見てるように楽しめるアルバム。
そしてBorn Slippy といえばトレインスポッティング。
はやいものでトレインスポッティングから15年。原作とおなじくらい面白い数少ない映画。
よく考えたらあの映画は奇跡のような組み合わせ。原作は僕のだいすきなアーヴィン・ウェルシュ。サントラは全曲最初から最後まですごいラインナップ。監督は当時勢いがマックス状態だったダニー・ボイル。そして、名優ロバート・カーライルと当時でてきたばっかりのユアンマクレガー。"choose a life , choose a job , choose future,,,"で幕をあけスピード感あふれる展開のまま一気にラストまで駆け抜ける。最初に見終わったときは、あまりのすごさとしょうもなさに愕然としました。脱力感とともに自分を全肯定したくなる不思議な後味。レザボアドッグスと同じくらいの衝撃。あれから15年。たくさんのchoiceの集大成で今の自分がいるわけですが、そのときそのときの当時の自分にできるベストを尽くしてきたので、まあ満足のいく選択をしてきたのではないかと。でもよく考えたらトレインスポッティングを見て衝撃を受けた頃の自分と根本は変わっていないですね。
そうだこの映画年末にもう一度見返してみよう。

















2011-12-15

New years card PAX2007


graphic for Pax creation new year's card 2007

2007年イノシシの年の弊社の年賀状図柄。たしかこの年はこのデザインでマグカップを作ってお歳暮に取引先に配りました。もうそろそろパックスの年賀状のデザインしないと。。

今年の正月にアップルストアーで衝動買いしたiRig.なんと買ったことを忘れて、さきほど引き出しの中に発見。なにも得してないのに得した気分で早速使ってみました。
iRigって何かというと、ギターをiPhoneに繋ぐプラグです。
箱からiRig をわくわくしながら出して、愛用のフェンダーストラトを繋ぐ。そして、AmpliTubeという無料のアプリをダウンロード。このアプリはアンプとエフェクター、レコーダー、チューナーが全て入ったギタリストにとって夢のようなアプリでした。前からあるのらしいのですが今頃知って使って感動です。これが無料なんだ!と感動してるとやっぱり、オーバードライブやコーラスなどのエフェクターは有料。それでも250円とかですが。3個くらいエフェクターを購入し、それからしばらくギターをiPhoneに繋いで久しぶりに弾きまくってました。一人で家で楽しんだり練習するぶんにはもう十分すぎるスペック。ほんとに進歩ってすごいですね。昔はエフェクターを何個も繋いでそして、録音するのもカセットテープをつかった4トラックレコーダー。A面のステレオとB面のステレオをつかった4トラック。そしておっきな場所をとるミキサー。9v電池でうごくチューナー。それが全部iPhone一台ですんでしまう。。さすがにライブで使えるレベルではないですが、そのうちにプロレベルの音質になってレコーディングやライブで使えるようになるかも。そんなこんなでiPhoneにギターをつないでオーバードライブでひずませたり、クリーントーンでアコースティックの曲をひいたり遊んでるうちにふと、そうだ音楽を流してそれに合わせて弾いて遊べる!と思い、曲をプレイしようとするとアプリが終了。曲をながしながらアプリ起動、2つ同時はいまのところ無理でした。それでも楽しい。しばらくこれにはまって遊んでそうです。
















2011-12-14

New years card PAX2009

graphic for pax creation new years card 2009

ようやく、年賀状ラッシュが落ち着いてきて、こんどは納品ラッシュ。検品して宛先に注意してまちがわないように配送。これからやっと弊社の年賀状のデザインです。
今日は昔僕のアシスタントをやっていたマサと昼飯。久々に会う彼はいい意味で変わらず、相変わらずがんばってました。いま働いている会社を辞めていよいよ独立するそうです。あうたびに立派になっていきます。
彼はいままでのアシスタントのなかでも一番根性があったのでなにをやっても大丈夫でしょう。彼がうちで働いてた頃を振り返ると、ほんとよくやってくれたと思いますね。ありがとう。ほんとに感謝。当時は会社っていうより道場だったかも。根性論70%美術論20%のこりの10%が純粋な不純物。。。僕も日々必死にもがいてましたから。いまの20代前半の人だったら3日でギブアップでしょう。そんなマサが活躍しているのを聞くと自分のことのように嬉しい。当時、僕がすくないながら伝授したノウハウや理論が彼のこれからに役立つことを切に願います。欲をいうと、デッサンをあと一年くらい教えたかったなー。最近のデザイナーとかクリエイターってデッサン力がないので、逆にその力があると頭一つ分抜きんでれるので。デッサン力=物の本質を見る力。表現の基礎だと思います。仕事でもデッサンする対象物が「石膏像や静物」から「クライアントの要望やターゲットマーケットの嗜好」に変わるだけですし。
なんにしてもマサ、真剣に命をかけるくらいの勢いで遊んでください。そこからいい仕事が生まれるとおもいます。
どっちみち彼は人を大切にするし、まっすぐなので問題ないでしょうが。

今日は水曜の夜なので、これからマガの打撃クラス。練習してきます。

2011-12-13

New years card PAX2010



graphic for Pax Creation 2010 New year's card

昨日に引き続き過去の弊社の年賀状デザインです。2010年はこの図柄でした。黒い部分を透明ニスで緑の紙に印刷。パッと見ただの緑の紙だけど、光によって虎が浮き上がるような年賀状にしました。
きのうの夜は、嚴と一緒に川崎のやまじんへジンギスカンを食べに行ってきました。やまじんの山田社長はおなじ北海道出身ということもあり、嚴に紹介してもらってから、なにかとお世話になっております。前は銀座にもやまじんがあったので、よく行ってましたが、現在は残念ながら川崎本店のみの営業になってしまいました。常に超ウルトラポジティブ思考の山田さんと美味しいジンギスカンを食べながら、話す。笑う。そんな山田さんがこだわってる食材と食べ方を提供する店だけあって、北海道で食べていたジンギスカンよりも美味しいものが「やまじん」で食べれます。
僕も嚴も体は大きい方ですが、さらに山田さんはでかい。きのうもその大きな体格で、大きい声で、大きなアクションでいろいろとおもしろおかしく話してくれました。
まったく関係ないですが、僕の好きな小説家の一人、奥田英朗の小説のなかでも気にいっているサウスバウンド。その主人公の父親。それが僕の頭のなかでは山田さんになってました。小説を読みながら僕の頭の映像では、なぜかその主人公の父親の顔と体が山田さん。ちなみにこの小説、映画化されたそうですが、映画は見てません。いままで小説が映画化されて小説と同じかそれ以上に面白かったと感じたのは、「ガープの世界」と「スモーク」くらいです。個人的に。でも「スモーク」はよく考えたら作者であるポールオースターが脚本を映画のために新たに書き下ろしたので「小説を映画化」には当てはまらないかも。原作を超える映像化というのはすごい難しいですね。これまた話がそれますが、ポールオースターの小説を訳している柴田元幸氏さんは原作の持っている雰囲気をそのまま日本語で表現してます。すごいです。たまに本屋で著者をしらなくても柴田さんが訳してる本だからおもしろいだろう、とジャケ買いではなく、訳者買いすることもあるくらいです。

2011-12-12

New years card PAX2011




Pax Creation 2011 new year's card

2011年の弊社の年賀状。厚紙にベージュ部分を金箔にして印刷しました。毎年10月後半から今くらいの時期にかけて年賀状&クリスマスカードラッシュです。ありがたい事に弊社の取引先は、ほぼ皆さん年賀状のデザインも発注してくれます。
おかげさまで干支の動物は何も見なくてもいろんなパターンを描けます。去年もウサギだけで何羽スケッチをおこした事でしょう。シルエットウサギ、かわいいウサギ、シュールなウサギ、かっこいいウサギ、トライバルウサギ、、、。
そして、年が開けると納品した年賀状がそれぞれの取引先から送られてきて、仕事関係でいただく年賀状はほぼ自分がデザインしたもの、という非常に幸せな状態です。年末に生み出した自分の子供達が年が開けたら帰ってきました。みたいな感じです。

年賀状に限らず、アイデアに煮詰まったときはなるべく、他ジャンルからインスピレーションやヒントを得るようにしてます。グラフィックのアイデアは他のグラフィック系の資料を参考にしてもたかがしれているので、例えば建築関係の本をみたり、料理関係とかおもいっきり他のジャンルを見たりして、一人ブレストしたりしてます。そんなわけで、なるべく多くの表現者の作品を普段から機会があれば能動的に見るようにしてます。
昨日の夜もそんなわけで、いつもお世話になっている中澤先生夫妻に連れられてスパイラルで行われているDAZZLEの公演を見てきましたが、最高でした。「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩しさ」をスローガンに揚げ、比類ない世界観を持ち、独創性に富んだ作品を生み出し続けるダンスカンパニー。という彼らの説明どおりのカンパニーでした。舞台の奥行きのある使い方、ストーリーの紡ぎ方、緩急と静動のコントラスト、立体的に魅せダンスに深みをだす照明と音響、もちろん個々のダンスと全体としての動き。どれをとってもスタンディングオベーション級。非常に刺激になり、勉強になりました。舞台というキャンバスでダンスという絵の具を使ってこれだけ自由に表現できるのかと。メッセージをダンスを通じて伝えるために、既成概念をひとつずつ吟味して壊してはまた構築していく。しかも楽しみながら。その集大成のような舞台でした。また公演があったら是非行こうと思ってます。また一つ素敵なものを見つけれたことに感謝。











2011-12-11

Hokkaido


full moon in sapporo

用事があって、北海道に行ったので、ついでに故郷の野幌にも行ってみた。ひさしぶりに訪れたところ、なんと駅が自動改札になってるし、建物も立派になっていた。スーパーも沢山できていたし。さらにふと思いついて通った大麻西小学校にも行ってみる。(大麻とかいておおあさと読みます。)お約束通り、大きかった校舎がすごく小さく見えました。札幌駅のまわりもずいぶんかわって、駅ビルと隣接されて何とかタワーとかが立ってました。この写真はそのタワーの展望台から、撮った満月。この何時間後に皆既月食が始まります。皆既月食は東京に帰ってきて見ましたが。
それにしても、北海道は何食べても美味しい。しばらく離れていて忘れていました。晩ご飯を食べてホテルに帰る途中、仕事中だった幼なじみのムキマン(本名、中川基)を呼んで眞理子と3人でお茶しました。眞理子は前からムキマンに会いたがっていたので大喜び。歯茎がむきだして、キモイ顔してるからムキマン。
そんなものです、小さいときにつけるあだ名なんて。で、ムキマンはあいかわらず、37歳になってもムキマン。25年間そうよばれてますから。そんなムキマンも今は繁華街のど真ん中にある、MOLEというクラブの立派な経営者で、きのうの夜もファッションショーが開催されてる中抜け出してくれました。顔はキモイけど、心はあったかく、一緒にいて楽しいムキマン。やっぱり旧友との再会は楽しい。前も書いたかもしれないけど、ひさしぶりに会って楽しい古い友達は、意外とあまり昔話をしない。(そりゃちょっとはしますが。)これから何をするか。何をしたいかを話ます。常に「今」を大切にし、前を見ている証拠ですね。ムキマンもそうでした。で、最後に北海道を離れすぎていて、どこが美味しいラーメン屋とかわからない僕にいろいろと美味しい店を教えてもらいました。ありがとう。




2011-12-08

T-shirt for 三宅島「遊」

graphic for Miyakejima "YU" T-shirt

三宅島エコライドっていう2008,2009,2010年と3年間やっていた三宅島復興の自転車のイベントに3年連続、共同経営者の佐藤と一緒に出てました。タイムを競う訳ではなく、みんなで三宅島をチャリでゆっくり走ろうっていうゆる〜いイベントなので楽しいです。2010年は社員の阿部もさそってプチ社員旅行でした。結局三宅島をチャリで何週したかわかんないほど合計乗ってます。雄山もヒルクライムしました。
三宅島トリップでも沢山の人と出会えましたが、民宿「遊」の親父さん(寺沢さん)が最高に面白かったです。雨がふると親父さんのところにコーヒー飲みにいって彼のいろんな話を、彼が作った民宿のテラスで聞く。もともと都内出身の親父さんは、いろんな仕事をしてきたみたいですが、基本物作りの人。アイデアを形にするのが、すごいうまいです。彼の民宿もそんな親父さんのアイデアで満載。風呂場とかすごいです。かれはもう、全てにおいて遊び心満載。というか真剣に遊んでます。やっぱり仕事が出来る人は、遊びも真剣に楽しんでるんだな、と。とにかく三宅島に行く人には是非おすすめの宿です。「遊」に泊まってMahanaのガイドで三宅島特有の自然を楽しむ。ゴールデンコース。
ドルフィンスイムのことや、海カメを見れるポイントなどもいろいろと教えてくれたりします。
三宅島から漁船にのって御蔵島の近くのほうに40分くらいいくと、野性のイルカが生息するポイントがあり、去年は野性のイルカたちと一緒に泳げて感動です。ちなみにドルフィンスイムのガイドのお兄さんはプリズンブレイクのマホーンに似てました。ウミガメもいましたね。
で、そんな親父さんからT−シャツのデザインを頼まれたので、こんなのを作りました。真ん中の「遊」という字は親父さんが書いたもの。素敵な字で彼の人柄がでてます。

2011-12-06

Tazya 2 達屋2号店 施行風景






Front side of the restaurant "Tazya" where you can enjoy healthy Vegetable based food and sake. Tatsuya the owner of Tazya has opened
his first "japanese fusion cuisine "restaurant in umeda ,Osaka in 2005. and 2nd one in the otherside of umeda 2009.First one is one of those "hide-out place". The second one designed with more pop /healthy taste so that first timers can get in easily.
and here is the photo duaring the paint right before the opening.
Yesterday is 2nd anniversary for 2nd Tazya.  Please drop by when you re in this area. 


昨日に引き続き達屋2号店の紹介。さがしたのだけど、完成した後の写真がない。オープンの前日、新幹線の時間ぎりぎりまで作業をしていて、完成した写真をとらないで、帰ってきたしまったから。こんど大阪に行ったときにはばっちり完成形を撮ってきます。で、きょうはタツヤではなくツタヤ。

ぼくは本を読むのがものすごく好き。1週間に1冊〜2冊は読んでます。ほとんど小説ですが。洋の東西、古典、現代をとわず、乱読してます。出張や旅の時は、旅の準備よりも真っ先に持って行く本を買いに行きます。パッキングは当日の朝。
そしてもちろん美術誌なども好きです。車、バイク、サーフィン関連の雑誌も好きです。なので本屋が大好きです。それも偏った本屋が。「いま当店で売れてるトップ5」にしょうもないハウツー本がほとんど占めているような本屋は苦手です。面白い本屋は家から遠いところがおおいいので、仕事のリサーチや、息抜きにもっぱら利用しているのが、六本木ヒルズのツタヤ。スタバのコーヒーを飲みながらゆっくりデザインや建築関連、美術書などを見れるので一番のお気に入りの場所でした。
きのうまでは。
六本木ツタヤも車でさくっと行けて近いですが、もっと近い代官山にもっと大きいツタヤの本屋がきのうオープンしたので、早速、真夜中に眞理子と見に行ってきました。正式名称はDAIKANYAMA T-SITEというらしいですが、ツタヤはツタヤ。広い売り場に、美術、写真、デザイン関連の本はもちろん、音楽、映画、旅をコンセプトにものすごい豊富な本がそろっています。もう嬉しくて嬉しくて。しかも駐車場もたくさん。夜も2時まで営業。きのうは12時頃にいったので閉まってましたが、カメラ屋さんも併設されてるみたいです。本、音楽、映画、旅、写真、コーヒー、レストラン、自分の好きな物がこれだけたくさん詰まった店が家の近くにできると、嬉しくてしばらく通ってしまいそうです。

ちなみに僕の究極の夢のデパート。1F本屋、2FCD&DVD屋、3Fトレーニングジム、4Fサーフショップ、5Fジープ専門店、6F画材屋、7Fカメラ屋、8Fアップルストアー、9Fホームセンター、10Fプラモデル屋、11Fグルメバーガー専門レストラン街、、、、まだなにか忘れているような気がしますが、、
こんなデパートがあったら、いいなー。一度入ったら出て来れなそう。

2011-12-05

Tazya 2 達屋2号店 2周年

graphic for Tazya 2 in Umeda ,Osaka

大阪でちょうど2年前の今日オープンした達屋の2号店。おいしい野菜の居酒屋。
ぼくはどんなにテクノロジーが発展してもやっぱり、手描きがすき。パソコンでかいた線に気持ちは入らないから。最初はいつもスケッチブックに山ほど、ドローイングを描く。そして、まあ結局スキャンしてパソコンに取り込むわけですが。PCが便利になったおかげで最近はデッサンができないデザイナーがいるとかっていう話を聞きました。すごいですね。それって、基礎体力がないボクサーみたなものでちょっと無理があると思います。


達屋は達也がやっているお店。一号店も内装、ロゴ等すべてデザインさせてもらって、2号店もやらせてもらいました。彼は、とてもこだわりのある、人望厚い、熱血漢で、あたまのいい、はげ男です。すごいいい会社でばりばり働いていたのですが、皆から引き止められるのを振り切って自分の店をやるために独立しました。「頼むから辞めてくれ」と昔、会社を首になった僕とはえらい違いですが、同い年です。
そんな熱血漢の達也が始めたのが、創作和食料理屋。そして、2店目がおいしい野菜の居酒屋。1店舗目は天井一面に天井画を描いたので、今回は壁と天井すべてに壁画をかいて店のコンセプトの世界観を構築しました。

野菜の店なのでやはりグリーンを基調に。全体のグラフィックのコンセプトとして、「縁と芽」を抽象的に表現しました。僕も彼も縁をすごく大切にしてます。それは人の縁、場所の縁、チャンスの縁。みんな人それぞれ、芽を持っています。それがどう成長するかは、チャンスをどう有効につかむか。与えられた縁をどういかすか。
チャンスは平等にみんなの目のまえにあると思います。それをつかむ勇気のない人が、つかんだ勇気のある人のことを「運がいい」とか表現しちゃいます。運でかたずけると自分に言い訳がたつからです。そして、目の前のちいさなチャンスをいちいち、自分に言い訳をしながら見逃して行くと、こんどはアンテナが鈍って目の前のチャンスすら見えなくなります。どんなちいさな事でも巡ってきたチャンスをとりあえずチャレンジする。失敗したっていいじゃない。失敗から学べるし、同じ失敗を3度しなければ。僕たち仲間はそういう共通認識があります。

話がそれちゃいましたが、そんなみんなの縁を大切にした芽が、からみあいながら成長していく。そんなコンセプトで描いたんですが、そういえば、このグラフィックのコンセプト話、達也に説明したかな?なんかし忘れたような気がします。なにはともあれ、達屋2号店はそんな思いのつまったグラフィックで壁面ぜんぶ埋まってます。梅田にいくとのある人は是非よってみてください。達屋阪急梅田店



graphic for Tazya 2 in Umeda ,Osaka






2011-12-04

Fujirock chair



アトリエにある作業用の椅子に今年デザインした、フジロック手ぬぐいをカバーにしてかけてみたら結構しっくりきました。この手ぬぐいをうまく縫って椅子カバーを作ってみようかな。この手ぬぐいを、縫い合わせて、ボクシングパンツとかつくったらかっこいいだろうなー。両足の前面にティキがくるようなかんじで。

今日は、クラヴマガでかれこれ6年くらいお世話になっている徳山先生のムエタイの試合が夕方あったので、新宿フェイスに見に行ってきました。結果は判定勝ち。さすがです。
ほかの試合も積極的に攻める選手ばかりでいい試合が多くとても見ていてよかったですね。
徳山先生はいつも打撃系のテクニカルなことを丁寧に指導してくれたり、各人のスタイルにあったパンチやキックなどをわかりやすく教えてくれます。僕もどちらかというとキックボクシング寄りのフォームなので徳山先生のアドバイスはすごい勉強になります。
それよりなによりも、インスパイアーされるのが彼のファイティングスピリッツ。僕とおなじ年なのですが、現役でプロとしてリングに立ち、さらに普段はクラヴマガで鍛錬と指導に情熱をもやしてる徳山さん。素敵ですねー。ぼくは「もう年だから、どうのこうの」という言い訳はしないようにしてるので、その生き見本のような人ですね。
いくつになっても、やりたい事を情熱をもってやる。何かを始めるのに「おそい」時はない。そのための日々のトレーニング。
クラヴマガの先生たちはみな人格的にも尊敬でき素敵な人が多いですが、徳山先生をはじめ、いまはなき恵比寿ジム時代からお世話になっている先生がたはとくに愛着を感じます。いつも練習ありがとうございます。&これからもよろしくです。

2011-12-02

Painting "untitled"

Untitled 2011 mixed media on wood panel   728x1030mm

今日は母の命日。はやいもので7年もたつ。
今の自分があるのはほんとに母のおかげですね。当たり前ですが。
本当に芯が強く、タフで、頭がよく、センスもあり、ブラックなユーモアをもつ、美しい人でした。血は繋がってませんが僕にとって一番肉親っぽい肉親。しかも母子家庭だったので、僕の人格形成も彼女によるところが大きい。ドライに論理的に思考する方法や、どうでもいいところで義理堅いところなどそっくりになりました。

成長過程でさんざん迷惑をかけたので、大人になってから、なるべく親孝行をこころがけたのですが、やっぱり、もっと出来たのではって思わずにはいられない。そう思ってもしょうがないので諦めてますが。
中学高校と「あなたは校長先生ですか?」っていうくらい、校長室からでてくる母さんをよく見てます。友達からも「おまえの母さんまた校長室に入ってったよ」とかよく言われた。まあ僕がしょうもないことをやってしまってるので、母が校長に呼ばれてしまうわけですが。そのせいもあって、大人になってからも会ったり話したりするたびに、「人に迷惑をかけてないか?」と開口一番に聞かれてました。

展覧会開催してるときとか、ちゃんとやってることを見せて安心してもらおうと、東京に何度か呼んで展覧会の会場をみせたり、仕事場を案内したときも、片っ端から僕の友人たちに会った瞬間「いつも迷惑かけてすみません」と謝ってましたね。僕のスタッフとかにまで。けっこう恥ずかしいですが、まあしょうがないです。
ほかにも、安心させようと、雑誌にイラスト載ったり、デザインした仕事が形になるたびに北海道に送ってました。
あまりきちんと見てなかったみたいだけど、、

そんな母は最後の最後までいい見本。教わることも多かった。癌になったときも「一切不自然な延命治療はするな」。私が私でなくなったときは、生きていても意味がない。変な装置をつけてまで人の世話になりたくない。と。
そんな母に育ててもらえた事が僕の最大の宝ですね。
ちいさな時から、自分で考え行動することの大切さもおしえてくれました。「自分のことは自分で支えて、他人を頼るな」まあ、ふつう小学生に言うことではないですが。いまでは感謝してます。

「天国にいる○○のために」とか「天国にいる○○が悲しむとか」そういう言い回しは子供の頃から嫌いでした。死んだらそれっきり。いなくなる。別に死に特別な意味をもたせても、美化しても、死は死。おわり。おわりがあるから今が尊い。生きてることと、生きている仲間を大切に、そして毎日を精一杯これでもかと楽しむ。いつか必ず死ぬんだから。そしてそのときに後悔しないように。友人や家族をなくした経験があるからそう思えるようになった。人って(というか僕って)そんなに賢くないので、身近な人をなくさないとなかなかそうは思えないもの。なくして初めてその価値に気づく。そうではなく、面と向かっているときにありがとうと伝えたい。そんなマインドになれたのもそういう経験を通して。なので一番身近な眞理子にはいつも感謝を伝えてます。

死んだ人が生きるとすればそれは誰かの心のなか。
いまでも、たまに僕は母の視点で考えたりします。こんなとき絶対に母さんだったらこうしろって言うんだろうなーって。しかもたいていそれって、正しい事だったりするわけで、そういう視点を持てるということは非常に幸せです。(ちなみにいつもいろんな角度で考えるときに、この人だったらどう考えるだろう?どう対処するだろう?という人が僕のなかに5人ほどいます。ロッキーバルボアとか劇中の人物も含め。)ということで、母はいまだに強く僕のなかにいて、指針となって航海を助けてくれます。感謝。







Painting "counting the growth rings of a tree,,,"



「年輪をひたすら数えていたら、年輪そのものになってしまった樹」
mixed media on wood panel 2011 728x 1030mm

最近写真展関連でずっと写真を紹介してたので、久々に絵の作品をアップします。



今日は朝からニュースが。なんと焼き肉ゆうじのゆうじさんが店を移転することに決めたそう。いままで20年以上やってきた汚い味のある店を離れる。こんどは賃貸ではなく、物件を購入ししっかりと根をはり、生涯ホルモン焼きを追求できる場所をさがし始めるそうだ。ゆうじさんの追求精神と仕事への取り組み方をみていると断然そっちのほうが、彼のスタンスにあってると周りの仲間たちは大賛成。そして、ゆうじさんが決心をしたこの日、今日は、僕たちの人生の師匠、ジェダイマスター、加藤先生が21年前彼の師匠から独立した日。ということで、夜はゆうじにみんなでお祝いをしに食べに行く事に。僕的には間違いなく日本一な焼き肉屋ゆうじ。これからも陰ながら応援してます。いつまでも最高な兄貴分でいてください。


2011-12-01

Thanks!


昨日の夜搬出を終え、無事終了しました写真展。

そして、今日は10年近くお世話になってるクアーズの社長、竹崎さんの誕生日。A little wild 時代からジーマ関連のプロモーション、ウェブ、その他沢山お仕事させてもらいました。65歳なのにばりばりの現役で外資系会社の社長です。
いつ会っても、パワーあふれる、びしっとした、声もはりのある人です。
他の人と打ち合わせしてる時もとなりの会議室で社長が何をいってるか壁越しに明確にわかるくらい声も通ります。熱く語りだすと止まらず、さらに話も聞いていてすごくためになり楽しいです。2年くらいまえ、一緒に中国に出張に行ったときは移動中、ずっと話たおしてました。僕のなかでの間違いなくPower people です。
きのうの夜、搬出作業中に彼の誕生日をおもいだし、そうだ、写真を明日プレゼントであげようと。で、さっき夕方渡してきました。
Power people にpower spotの写真をプレゼント。
竹崎さんの写真もとったらいいのできるんだろうなー。

ジーマの仕事を通していろいろと勉強させてもらいましたが、竹崎さんの口癖「これをする目的はなんだ?」がやっぱり一番。
このポスターをつくる目的は?
このグッズをつくる目的はなに?
ポスターを作ってるうちにポスターを作るのが目的になりがち。目的はブランドイメージの伝達だったり、売り上げアップだったりするわけで、その手段が「ポスターを作る事。
当たり前のことですが、やってるうちに意外と見えなくなってしまうのも事実です。
そんなときに目的意識をはっきりさせると自然と表現の方法が見えてきます。
この手段と目的をはっきりさせる癖を自分につけることができたのは竹崎さんのこの口癖のおかげ。感謝です。

ついでにもう一つ。
日本の会社と打ち合わせをしている時、「前例がないので」という台詞はかなりの確率でネガティブな否定的な意味で使われます。なにか提案しても「前例がないので」といわれたらいくら前向きな僕でも「あー没かなー」と。
不思議と同じ意味でも英語で"never been done before"って言うとものすごく前向きに聞こえて、これからやるぞって感じますね。
で、竹崎さん。「前例がないんだ!いいねー!それ!やってみようよ!どうせ前例ないんだから、他とくらべようがないんだし。やっちゃえー!」みたいな感じ。実際こんなかんじで話します。60代でこの攻めの姿勢。ぜひ見習いたいです。自分が60代になってもこんなふうに攻めの姿勢をわすれない人になりたいです。


そして、最後に今回の展覧会についての

Special thanks!
この展覧会を開くにあたっ
て会場を提供してくれたNALUcafe様、特に野口様、扇様
額縁をつくる廃材を提供していただいた日本教育備品株式会社の指方様、
おなじく廃材を提供していただいた柴ちん。細川君。
無理を言って、額縁作りを手伝っていただいた工房 木よう大工の村山様、
Melを始めとする被写体の皆様、 
モロカイ島のディープな部分まで案内してくれた汰久治さん、
パプアニューギニアに2年連続行けたのはこの人のおかげ、パプアニューギニア政府観光局の山田氏、
パプアニューギニアに一緒に行った人々とテュピラ村の人みんな、
フィッシュポンドの中に入らせてくれて撮影させてくれた上、
鹿の肉までごちそうになったフィッシュポンドの番人のToni Kamakani
旅の途中で出会った人々、本物のパワースポットを案内してくれたフラッグスタッフのDonna.
一緒に遊んだり、トレーニングしたり、仕事をしてくれてる仲間たち
                     そ

2011-11-30

Last day "Power spot /Power people" 写真展


A family in Tupira village , PapuaNewguinea 


この写真もプリントしたけど今回の写真展にはださなかったものです。パプアニューギニアシリーズは沢山ありすぎるのでまた別の機会にそれだけでどこかで展示ればと思います。

おかげさまで、今日で無事写真展はおわり。今晩搬出に行ってきます。来ていただいた方々本当にありがとうございました。昨日は、あべちゃんが展示会に連れてきて紹介してもらったWeld'dmのタケローさん。出会えてよかったです。彼の物作りのこだわりの姿勢はすごいいい刺激になります。タケローさんの作る家具とかにはやっぱり何かpowerが宿ってます。www.weldem.comで見れます。来年始動するプロジェクトで是非いっしょにいいものを作って行ければと思います。
そして、タケローさんに会ってるときに奄美のビッグボス武照さんから電話が。ぜったいに「いま東京きてるよ〜」とかだろうなーって電話をとると案の定東京に来てました。そして、今日ランチを食べることに。もう最高なタイミング。実は別プロジェクトで武照さんに奄美の泥染めについてちょっと聞きたい事があるので連絡しようとちょうどその日の朝おもってたところ。それに、今回の写真展の被写体であり、モロカイ島に初めて連れて行ってくれた汰久治さんの友人でもある。なので、写真展も見てもらえるし、相談もできるうえに、会うたびにすごい刺激になる人。タイミングよすぎです。昨日今日とずっとこもって物撮りしてたので、ランチなどで人にあうとすごい気分転換になっていいです。
さっき、武照さんとランチしながら、奄美の話や、彼が来年かんがえてる展開などを聞いてきました。アクセサリーや泥染めなどいろんな物を手作りしてます。最近は自分でのるサーフボードも作り始めたそう。
http://craftseden.amamin.jp/e166556.htmlここで彼の作品みれます。彼の作る物にも魂はいってます。
彼がつくってくれたフィッシュフックはすごい気に入って僕もよくつけてます。牛骨と 夜光貝でできてます。
ほんとひさびさに連絡しようかなと思ってたところ、会う事ができびっくりです。タケローさんといい武照さんといい、すごい濃いひとたちに連続で会った展覧会最終日でした。
これからクラブマガにでて練習してからそのまま搬出してきます。









2011-11-29

Side story "Power spot /Power people 写真展

Venessa in Tupira village ,Papua Newguinea

Power peopleで紹介しているVenessaの正面から撮った写真です。すごいなーこの目。残り少なくなりましたが、展覧会の会期中はPower spot / Power people関連の写真を紹介して行きたいと思います。

今日も沢山の友人達がNALUcafeに写真を見に来てくれました。ありがとうございます!そして、今日は行けなかったので、せっかく来てくれたにも関わらず会えることが出来ず、非常に残念でした。とくに三宅島から来てくれたひとみさん。別にこの展覧会の為に来てくれたわけではなく、たまたま東京にいたのですが。僕が展覧会を開いてるときに三宅島の友達がたまたま東京に来てる。この事実がもうありがたいですね。その他もたまたま、NYから一時帰国してるから来てくれたり、たまたま大阪から来てたりもしてます。僕の持論ですが、人は会うべきときに会う人に会う。と思う。なんかアウアウ言っちゃってますが。こんな人に会いたいなーと念じてると会う。あの人にあのとき会わなかったら、すごい悲惨なことになったかも。とか。逆にすごい苦労しても会えない人は会う必要のない人だったり。いずれにせよ、与えられた縁は活かすのも殺すのもその人しだい。もらった縁は大切にして行きたいです。
僕がパプアニューギニアのテュピラ村の人に巡りあったのも縁。来年村人達の写真を持って行って彼らに渡すのがいまから楽しみです。

ちなみに今日、三宅島から来てくれたひとみさんは現地でネイチャーツアーのガイドをしてます。(mahanaというグループですが、ロゴは僕がデザインさせてもらいました。)
2008,09,10年と3年連続今はもうなき、「三宅島エコライド」っていう自転車のイベントで三宅島に行ったときにガイドしてもらい世話になりました。いろんな珍しい鳥もいるし、独特の生態系も楽しめ、おすすめのディスティネーションです。3回くらい行きましたがその間、自転車で島を何週したかわからないほどぐるぐる回りました。そういえば3回目に行ったときは船で御蔵島の近くに行って野性のイルカと一緒に泳ぐ貴重な体験もした。民宿「遊」のおやじさんも最高!
そして、一日の終に一緒にいったマスター(本名、佐藤重徳。幼なじみで会社の共同経営者)と郵便局のまえの石垣にすわってしょうもない話をしながらのんびりすごしたのがなぜか一番印象にのこってたり。基本的にはマスターとの会話はくだらないバカ話がおおく、ここ25年間まったく話す内容はかわってません。まあそんなことはどうでもいいですが、その他も僕にとって楽しい思いでが沢山つまった島です。

こんどは三宅島のすぐそばの三本岳にいるカンムリウミスズメとカツオドリを見に行きたいなー。












2011-11-27

Side story " Power spot / Power people" 写真展




Moonlight ,view from the back of the track in PapuaNewguinea

NALUcafeで行っている写真展に来てくれた友達やその友人達ほんとにありがとうございます。さらにブログの写真の解説/背景まで読んでくれている方ありがとうございます。
カフェとはいえ、6〜7年ぶりの展覧会です。いろいろと理由があり絵画や写真を展覧会という形で発表するのを何年もしてませんでしたが、また来年あたりから自分のメッセージを作品にこめて展示活動も再開していきたいと思っています。
ほんとに幸せに思うのが、展覧会の告知をすると必ず見に来てくれる友達。ささいなことに聞こえるかも知れませんが、作者としてはすごく嬉しいことです。自分の開いてる時間をわざわざ使って、足を運んでくれる。よく考えるとすごいことです。感謝。

展覧会をやってるので来てね、と、お知らせをすると、いろんなタイプの人がいます。長年展示活動をしていると、DMを渡した反応やメールの反応で本当にきてくれるのかどうかだいたいわかります。来てくれる人はもう、「わかった、行くね」みたいな軽いかんじで返事してくれます。メールの返事がないのにきちんと見に行ってくれたり。不思議とものすごい力を込めて「絶対に行くね!」って熱く言うひとほど来てくれません。あと、絶対にこの人は展覧会終わってから、「あっもう終わっちゃったんだ、まあいいか」っていうタイプかなー、とか。「忙しくて行けなかった」タイプとか。
べつにそんなかんじでいいんです。
そんな人の反応をみたりするのも結構楽しいものです。

この写真は今回の展示にはつかいませんでしたが、最後まで出品しようかなやんでました。今年の2月に行ったパプアニューギニアでの最後日の夜というか朝3時ごろ。朝早い飛行機でマダンからポートモレスビーに行くので、朝の3時頃村を出ます。ですので、眠い目をこすりながらトラックの荷台に荷物をのせ、そのまま荷台に寝転がり空を見上げるとこんな景色が。曇っているのに満月だったのですごく明るい。東京に住んでると忘れがちな、満月の明るさ。晴れてる日の満月は本が読める。その代わり東京には満天のコンビニの光や自動販売機の光、街灯の光、看板の光、がきらきらしてますね。
この村は電気がないので、もちろん月明かり以外の光はありません。さっきまで寝ぼけていた頭が月明かりでクリアーになり、パッキングしたばかりの荷物の中から三脚をごそごそ取り出し、カメラをトラックの荷台にセットしてガチャン。っと撮影。

2011-11-26

Sidestory "Power spot /Power people" 写真展



Hanohano and his daughter in front of his house in molokai


4月に汰久治さん、ショウタと一緒にモロカイに行ったときに会ったフィッシュポンドの番人(メンテナンス人?)のハノハノ。偶然会っていろいろと話していたら、フィッシュポンドの話や島の事をいろいろと聞かせてくれました。
家の前の海に流れる小川の中で娘をだっこして、日を浴びながら午後を過ごしてました。この写真は今回のNALUの展覧会には展示されていませんが、またどこかで展示できたらと思ってます。
「800年前に俺らの先祖が作ってくれたもの(フィッシュポンド)を俺がメンテナンスして、次世代にきちんと渡すんだ。いい仕事だろ」と誇らしげに語ります。その誇りの中には謙虚さと先人に対するリスペクトを感じる。どうやって島の反対側から祖先が岩を運んでフィッシュポンドを作ったかも説明してくれる。
「この島にいると、いくらお金もってるとか、大企業に勤めてるとか、まったく関係なくみんな平等。関係あるのはそいつの人としての中身。どれだけコミュニティーにきちんと貢献してるか。」とも続いて語ってくれた。
すごいなー。初めて会った人同士の立ち話の内容をはるかに超えたディープな話をずどーんとぶつけてくれた事にものすごい感謝です。「いやーいい天気ですねーそうですねー明日は寒くなるみたいですよーそうなんですかー」、、、
彼の話を聞いてもう一度、フィッシュポンドを見ると先人達の息づかいが聞こえてきそうでした。

そして9月にこの写真をプリントして持って行きましたが、残念ながらハノハノには会えず、彼の友人に渡してとお願いしてきました。いまごろこの写真が彼の家に飾ってあったりしたらいいな。







2011-11-25

"A mother and a baby" "Venessa" 写真展@NALUcafe 2011

photo from an exhibition "Power spot / Power people " 2011

A mother and a baby near Tupira village in Papua Newguinea 


"Venessa" in Tupira Village in PapuaNewguinea

パプアニューギニア政府観光局が行っているSurfing Kids Programme(以下SKP)に参加したときに撮った写真です。(SKPの詳細は,www.pngtourism.jpに載っています)
プロサーファー達と一緒にと2年連続パプアニューギニアに行ってきました。パプアニューギニアというと遠いイメージがありますが、直行便で6時間半で、思ったより距離は近いです。成田から首都のポートモレスビーまで行き、それから国内線に乗り換えマダンへ、それから車で2時間くらいいったところにあるテュピラという村で過ごしました。

テュピラ村やその周辺の村は大自然の中にあり、ジャングルと綺麗な海にはさまれています。村人たちは完全に自給自足の生活。まさに「必要なものを、必要なときに、必要なだけとる」スタイル。常々思うのですが、僕にとって一番贅沢な暮らしは「冷蔵庫のいらない」生活。保存する必要がない環境=新鮮なものをいつでも手に入れられる。喉がかわいたらココナッツの実を割って飲む。腹が減ったら魚を捕って食べる。(実際に2年目にいった時は一緒に行ったプロサーファーの真木勇人さんが毎日新鮮な魚を捕ってくれたおかげで新鮮な美味しい魚を食べることができました。)
テュピラ村は自給自足で成り立っている分、日々の村人の仕事分担も見事です。一見みんな遊んでいるように見えますが、大人から子供まで自分の仕事を果たして初めて村全体が生きて行けるわけです。なので、子供達もみんなきちんと大人の言うことを素直に聞いて誰も逆らいません。非行に走るとか、反抗期といったヒマはない訳です。きちんと大人の言う事を聞かないと食べていけないから。日本も昔はそうだったんのでしょう。

そして、この村の人はとにかく笑顔がまぶしい。ジャングルを照らす太陽に負けないくらいまぶしい。そして暖かい。自分たちが満ち足りているので、よそ者に対してもすごくウェルカム。
とりあえずこの村にいるだけで、村人に接しているだけで、心が満たされます。
SKPの旅行記は2010年2011年に詳しく載せていますので興味のある方は是非見てみてください。
パプアニューギニアには見るだけで幸せになれるような景色、笑顔があります。沢山の写真を撮ったのでパプアニューギニア関連の写真展も考えています。





"Takuji Araki ” 写真展 @NALUcafe 2011


「荒木汰久治」from exhibition "Power spot / Power people"




Portrait of Takuji Araki, next day of 2011 Moloka'i Hoe at Pete house

ミスター「人間力」。オーシャンアスリートの荒木汰久治。www.arakitakuji.com
彼に誘われモロカイ島ーオアフ間で行われる世界中から屈強なウォーターマン達が集まるアウトリガーカヌーレースの撮影に行ってきました。レースだけではなく、モロカイ島の文化、発展し尽くしたオアフ島に原風景がのこるモロカイから人力で渡る意味なども紹介してもらいました。本来の豊かさをものすごく大切にし、無意味な観光業の発展を拒み、ヤシの木よりも高い建物がない時間が止まったようなモロカイ島から、発展したオアフ島へ。それは時間の旅でもある。発展を否定するわけではないです。もちろんこれだけの人口が暮らすには発展やテクノロジーはものすごく必要ですが、発展と引き換えに僕たちが喜んで手放してきた「人間力」。それがどんなものかを今一度考えてみる時ではないでしょうか?さらなる心を伴った発展をするためにも。汰久治さんとはそんな思いが共通項となり仲良くさせてもらってます。

この写真は2011年4月のモロカイレースの次の日に、オアフ島で僕たちが泊めてもらっていた、汰久治さんの友人でありホクレア号のメンバーでもあるピートの家の庭で撮りました。ものすごく過酷なレースを満身創痍で終えた荒木汰久治。次の日はさすがに動けないだろうからそっとしておこうと、一緒に行った翔太と僕でピートの家のまえからツーマンのカヌーを借りて海にでて遊んでいたところ、なんと汰久治さんもカヌーにのって合流してきました。正直ぶっとびました。昨日あれだけパドルしたのにまだ漕ぐんだ!と。

レースの間、ずっと伴走船から4時間半のあいだ全力でパドルしている汰久治さんを撮影してました。必死にパドルしている彼の背中をみて、彼がいつも言っているkeep paddlingの意味が明確にわかりました。ただレースにでることではなく、このレースにでるための生活環境作りや信念、夢、彼が世の中に伝えたいメッセージ、それらすべてがあの4時間半に体現されていました。

僕はいろんなプロアスリート達と交流させてもらってますが、汰久治さんのように、明確なビジョンとメッセージを持ち、それを自分の言葉で語り伝え、そして仲間と一緒に行動に移して行くようなプロは少ないですね。しかも一貫してぶれない。もうこの人とふれあってるだけで、スーパーポジティブなパワーを感じます。まさに動くパワースポット。汰久治さんがいるところがパワースポット。

2011-11-24

"Mel and Donna" 写真展@NALUcafe 2011

from "Power spot / Power people " exhibition

"Mel and Donna" at their porch 

メルと奥さんのドナ。汰久治さんに初めて紹介してもらった4月から約半年後、その時に撮った写真と、いろいろとお世話になったお礼に僕がデザインした反物を手みやげに訪ねる。メルがあごヒゲのびてさらにかっちょよくなっている。
メルとドナにカメラを向けると自然と指が動いてシャッターを押している。いい表情とか光を探すまでもなく。彼らからでている空気があまりにも素敵でどの瞬間を切り取ってもストレートに被写体の魂がでる。普通仕事で誰かの撮影しに行った場合、ライティングとかロケーションとか、角度とかすごい計算して、そのひとの持っている「よさ」を最大限引き出そうと、いろいろと画策します。彼らの場合は、もう周りの空気に魂があるので、なにも被写体から引き出したり、手を加える必要がない。やっぱり「本物」なんだなーと実感。そんな彼らと出会えたことに感謝。
本当に地に足がついて、豊なマインドで暮らしている。彼らは僕にとっての理想の夫婦像。


2011-11-23

"Mel Paoa" 写真展@NALUcafe 2011

From "Power spot / Power people"exhibition


portrait of Mel Paoa with Duke Kahanamoku's paddle in his house 2011 by Fujimura,Ikuzo

モロカイ島のliving legend,メル。ホクレア号のクルー。デューク・カハナモクの末裔。そうです、あの有名なワイキキに立っている銅像のデュークです。デュークの銅像は勝手に有名だと思ってたのですが、ハワイ大好き〜!っていう女子は意外とデューク・カハナモクやエディを知らなかったりしてびっくりします。日本でいう二宮金次郎像なみに有名だと思います。そうやって考えるとアメリカ人も二宮金次郎知らない人おおいので、そんなものかと。話がそれました。

4月、アウトリガーカヌーでモロカイ〜オアフ間をわたるレース、荒木汰久治www.arakitakuji.comに誘われモロカイホエの撮影に行ってきました。そして、モロカイ島で島の案内をしてくれたり、いろいろとお世話になったのがこの人。メル。深ーい目をしてます。メルの家がまた最高なロケーションです。海の目の前に奥さんのドナと一緒に住んでます。訪ねたときにメルの小さな帆船で汰久治さん、翔太、メルと僕で一緒にその目の前の船で遊んだりしてくれました。
メルの写真をとりたいと言うと、なんとデュークが使っていたパドルをもってきてくれて、こんな感じでポーズを撮ってくれました。ピントを合わせた瞬間メルの目に引き込まれそうになったのを覚えてます。
あまり多くを語らない人ですが、この人醸し出す雰囲気がもう彼の人生を語っていて、ささいな言葉や行動からすごく彼の心の豊が伝わってきます。シンプルが一番リッチ。そう感じました。
まさにPower people。
前のページでも書きましたが、僕にとって、旅で会った人の写真はその人にプリントしたものを渡して作品として完成。
この写真も大きくプリントして9月にメルに持って行きました。




"Power spot #4 "  写真展@NALUcafe

Power spot / Power people 展 作品紹介 ” Power spot #4 "


"Power spot #4" Road in Arizona


これは5月にサンタフェーLAをドライブした途中、アリゾナでの景色。たしかフェニックスの近くだったような。。この辺は道に迷いまくって、というかわざと迷って楽しんでました。映画にでてくるようなぼろいモーテルに泊まり歩きたかったのですが、意外とどこも結構綺麗なチェーン展開モーテルがおおかったですね。Super 8とか。
こんな土地で十字路を見るたびにロバートジョンソンのクロスロードを考えるなというほうが無理でしょう。
十字路に特別な力が潜むと信じる民族がおおかったり、そこに守護神をかざったり、儀式をおこなったり、ロバートジョンソンが悪魔と取引をしたり、やっぱり十字路にはなにか力があるのでしょうかね?
まっすぐな道とひっそりとした十字路。
ドライブ中、そんな景色を見つけるたびに、車をおりてそこでぼーっと景色を眺めながらすごし、そんな事を考えてました。これも一人旅独特の贅沢。そして不思議と景色のいいところにはそれを眺めながら座るのに絶好の岩や木があるもの。

" Fishpond " 写真展at NALUcafe

"Power spot / Power people" 写真展の作品紹介 "Fish pond"


"Fishpond" Fish pond in Molokai

先人から受け継いだ叡智と財産を大切に次世代へ渡す。そんな場所です。

わかんねーよ!
では説明しますね。
ここはハワイのモロカイ島。どんなガイドブックにもないがしろにされている島。モロカイ島について書かれているページは多くて2分の1ページ。ほとんどのハワイ諸島のガイドブックはオアフ、マウイ、カウアイ、ビックアイランド、ラナイくらいまで載っていますが、モロカイ島はほとんど載っていないですね。オアフから飛行機で20分、70ドルで行けるのに。なぜ、そんな所になんでいったかといいますと、プロオーシャンアスリートの荒木汰久治が毎年、モロカイ島からオアフ島までの約60kmをわたるアウトリガーカヌーレースに出てるから。www.arakitakuji.com

ちょうど3月バリに向かう飛行機を成田で待っているとき、汰久治さんから電話があり「育三さん!来月モロカイレースあるから、一緒にいって写真撮って下さい!」と。もちろんオッケーです。「人間力」の固まりのような汰久治さんと、モロカイに行ける。彼の仲間たちに会える。これはかけがえのない経験になると一瞬で思う。が、さすがに仕事のスケジュールをどうしようか。2月にパプアニューギニアにいって3月にバリ、5月にアメリカロードトリップ、と思いっきり日本を留守にしてるので仕事がたまっています。でも行きたい。行きました。
ちょうど5月にオープン予定の銀座のKUROBEの黒部さんにお願いして、工期をちょっとずらしてもらい、(ありがとうございます!)他のクライアントの方にもお願いして理解してもらって。ほんとに周りのひとたちに恵まれて幸せです。

そして、椰子の木より高い建物がない、ハワイ諸島最後の楽園、モロカイに上陸。ポリネシア文化が根強く生きている島。飛行機を降りると汰久治さんと一緒にホクレア号に乗っていたメルがさっそく迎えてくれる。いきなりモロカイ島のドンに会ってしまいます。やっぱり静かな迫力のある、ものすごく優しい顔をした本物だな、と空港ですでに感動。
それからモロカイ島をメルや汰久治さんに案内されていろいろな歴史、島の文化を紹介してもらいました。もちろん写真も沢山撮る。

フィッシュポンド。島のひとたちが800年以上も前から、漁につかっている、自然の湾の形を利用して、石を積み重ね
作った人工の池。島のひとたちが過不足なく食べて行けるよう27個のフィッシュポンドがあるそうです。写真を撮りながらであったフィッシュポンドの管理人Hannoは誇らしげに言ってました、
「俺らは、必要なときに、必要なものを、必要なだけ獲る」。
「先人たちが何百年後の子孫のことも考えて作ってきてくれた物を俺も次の世代のためにメンテナンスしてる。いい仕事だろ?」と。獲れるだけ獲って他の島にも売りに行こう!とか思わないように、きちんと必要な分が獲れるだけのフィッシュポンドの数。そして、漁だけではなく養殖にもつかわれてきちんと長期的視点でサイクルも考えている。この2点だけでも先祖から受け継いだ財産がすごく叡智の詰まったものだと思います。そして、フィッシュポンドをつくるために運ばれてきてる石は山の上から運ばれた岩。自然の力をねじ伏せてつくる物ではなく、潮の満ち引きなど自然の力と共に作るもの。
だから、先人から受け継いだ叡智と財産を大切に次世代へ渡す。そんな場所。

そして、そこで沢山の写真を撮りました。フィッシュポンドやそれを管理してるHannoさんとか。
が、帰国して、現像してみると、どうもフィッシュポンドの写真が納得いくものが撮れていません。びっくり。フィッシュポンドの写真だけがすべて納得がいきません。被写体になにか遠慮してるというか、そんなかんじでした。
やっぱりもう一度行くしかない、と。
今度は9月に行ってきました。4月に行って写真に撮った人に写真をわたし、展覧会で使用することを伝え了承を得るためもありますが、やはりもう一度フィッシュポンドを撮りたい。そんな思いで。
ぼくは旅先で会った人の写真を撮って、帰国してプリントして、その人に渡す(か、送る)。そこで作品が完成すると思っています。9月に再度行ったときも、メルやエディー、彼らの友人たちに写真を渡す事ができました。Hannoだけは、行ったときに留守で会えなかったので、そこにいた友人の人に渡すようにお願いしましたが。

そんなわけで、9月。フィッシュポンド巡りをしながら写真を撮っていました。気に入ったフィッシュポンドを見つけ、写真を撮っていたら、すぐそばに管理人の小屋があったので、一言声をかけてもう少し近くから撮らせてもらおうと、呼んでみたら、出てきました、前歯が一本ぬけたごっつい、おおきい、怖そうなポリネシアンが不機嫌そうに。
しょうがないので、フィッシュポンドの写真を撮りたいから撮らせてくれないか?頼んでみたら。「なんで?」
「あなたたちの先人の知恵が詰まったフィシュポンドを写真に撮り、自分の国にその叡智を紹介したいから」みたいなことを伝えると、もう満面の笑顔になって「いいよいいよ、なにやってもいいよ」と。まあ座って一緒に食べようと、昨日ハントした鹿の肉をごちそうしてくれました。それがToni。Toniの写真もいいのが撮れたので、今度の展覧会の時に展示しようと思います。Toniの息子がKamakaniといって、まだ若い青年。彼が日々のフィッシュポンドの管理をしているらしいです。Kamakaniにお願いして、フィッシュポンドの中に入ってそこから、ゲートを撮影しました。それがこの写真です。潮の満ち引きでここから魚が入ったり出たり、幼魚は自由にではいりできて、成体するとでれなくなったり、そんな絶妙な加減がこのゲートに詰まっているらしいです。800年前の人が作ったものが現代でも受け継がれ機能している。
そんな先人のパワーを感じる場所。


















2011-11-22

"Power spot #3 " 写真展at NALUcafe

写真展作品紹介第3弾"Power spot #3"


Power spot#3 photographed in Sedona 


この写真もひきつづきセドナ。町のはずれのほう。トレイルの途中にあるなんのことはないちょっと開けた平地のなかにひっそりと固まっているサボテン。午後3時頃ここを通り、「ここに夕日があたってサボテンが立体的にうきでたらすごい綺麗だろうなー」と思い。それから日が暮れるまで、太陽の光がまるでステージ上の役者を演出してるようにドラマチックにサボテンの表情を変えさせていく様子をビスケット食べたりしながら何時間も眺めてました。しかもちょうど座り心地のよい岩もあったし。なんてヒマな。といってしまえばそれまでですが、僕にとってものすごく贅沢な時間です。東京でこれをしてたら、ちょっと大丈夫この人ってかんじですが、旅の途中ですから。一人で旅する一番のいいところですよね。好きな場所ですきなだけ留まれること。
この太陽の光によるサボテンの舞台。いよいよ日が傾き夕日があたるとクライマックスにさしかかり、サボテンがもうダンスしているかのように。そんな一瞬を切り取った写真です。おもった通りの光の演出というか思った以上でした。
いまでもこの写真をみるとそこの空気の独特の香りを思い出します。
もう一度行こうとしても2度と行く事は出来ない僕だけのパワースポット。まったく同じ太陽の光の演出はないわけだし。
(場所もわすれたので)

"Power spot #2 " 写真展at NALUcafe


展覧会の写真紹介第2弾です。

Power spot #2 medicine circle


パワースポットとかボルテックスで有名なセドナ。特にここ何年かは雑誌で特集されてすごい人気らしいです。今年の5月サンタフェからLAまでドライブしたときに、立ち寄ってみました。セドナのガイドブックに乗っている「スピリチュアル」な「パワースポット」で「デトックス」体験!とか何のことかよくわからないけど、非常に興味はひかれるので、4大パワースポットと言われる何とかロックのうち3箇所くらい行ってみて、トレイルを歩いて、一人時間を過ごしてみました。確かに気持ちいいし、景色も壮大、大自然のなか、トレイルに一歩踏み込むと人とも会わなし、神秘的な雰囲気もある。

が、わざわざパワースポット!って言うほど、なにも感じない。セドナに来てる他の人とかにも聞いてみると、すごいパワーを感じる!癒される!って恍惚な顔して力説する人がほとんど(白人女性におおかった。)少数だけど僕と同じように確かに、綺麗で壮大な景色だけどそんなにスピリチュアルって感じがしないていうひともちらほら。

自分のことをスピリチュアルだとおもっている僕としては、ちょっと何も感じないのはくやしいので、ひたすら一人で歩く、自然のなかでぼーっとする。をいわゆるパワースポットって紹介されてるところでしてみるがやはりそれほど何も感じず。まあ自分のアンテナが鈍いのか、精神がにごっているのか、または両方かでみんなみたいに感じないのだろうと、さくっと気持ちを切り替え、大自然を楽しむことにスイッチ。べつにパワースポットとか気にしなくても十分楽しい場所です。思う存分トレッキングしたり、クライミングしたり。

そうやって無数のトレイルから選んだトレイルを歩き終えて駐車場の自分の車に戻ろうとすると、となりの車の横にオオカミが!でっかい!僕の一番すきな動物はオオカミ。たとえ食われそうになっても戦おうとオオカミに近づいていき、よく見ると、ちゃんと首輪をして、繋がれてました。「なんだ犬か」と。
「オオカミかと思った」と飼い主に話しかけたところ、3/4オオカミだよ、と。そうか半分オオカミなんだね!といったら頑固に「いや4分の3オオカミ」と、かぶせぎみに答えるおばさん。

このおばさんは名をDonnaといい、10年以上前にシカゴからセドナを訪れ、気にいってそのまま住み着いたそう。(そんな人ばっかりですここは)フラッグスタッフという近くの町で看護士の仕事をして、セドナにすんでいる。4分の3オオカミと遊んだりしてるうちに、いろいろと話はずんで、パワースポットって紹介されてるところに行っても何も感じなかった、みたいな話をしたら、Donnaは笑いながら「じゃあ、とっておきの場所をおしえてあげる」と。なんかこのおばさん、ただものじゃないなと思ってたら、昔から神学や宗教学を専攻していて、いろんなことを知っているうえにほんとに「スピリチュアル」なかんじ。セドナの町中で「スピリチュアル」で売っている占い師みたいなものではない、自然なかんじで。そして、すごい詳しくその「とっておきの場所」への行き方を教えてくれました。

話が長くなりましたが、この写真はDonnaが教えてくれた場所。
ものすごいわかりずらい場所にあって、たどり着くまでにくろうしましたが、ちょっと小高い丘に3つの神聖な場所が共存してました。キリスト教の建物、チベット仏教の祭壇とテント、そして、この写真のネイティブアメリカンのためのmedicine circle。

この場所にいった時、空気がものすごい静に張りつめ、静かな大きな力、神聖なパワーを感じました。これか!って感じですね。そこにながい間すわって、心で深呼吸してました。
感動したのが、違う宗教がその神聖なパワースポットを共有していたこと。(もしかしたら、共有するまでにすったもんだあったのかもしれませんが)宗教のちがいが戦争に発展することもあるなか、
この共有するということ。すごく大切だと思います。
そしてその場所のパワーに沿って、先人の叡智でその力を増長するように祭壇やサークルが作られたのでしょう。














アメリカってすごいのが、どんな奥にいってもこんな標識があってきちんとトレイル名が表記されてる。















でも標識がない分かれ道はこうやって自分でやじるしを作っておかないと帰りに迷って遭難します。












そんなこんなで、こんな道をひたすら歩く。走る。
なんで誰にも会わないんだろうって不思議です。
無数にトレイルがあるので、かぶらないのでしょうか。













有名な「パワースポット」のカセドラルロック。
ここは徒歩数分でいけます。



Donnaと4分の3オオカミ。立ち上がったらDonnaとおなじくらいの身長です。