2013-12-16

Bird House by PAX CREATION HOUSING Inc.



A Bird house by P.C.D housing 

A bird house 



最近鳥小屋作りが楽しく弊社PAX Creation Designにアニマルハウジング部門でも作ろうかなって思ってます。
"P.C.D.Housing"オーダーメイドで作る鳥小屋/犬小屋作。「ヴィンテージ感あふれるナチュラルテイストのオーセンティックドッグハウス」みたいな。ペット用品とかってなぜかこれだけマーケットが大きいのにデザイン性に優れたものが少ないし。


これは店舗を作った端材で作った鳥小屋パート2。パート1はコンテストで受賞し実物は帰ってこないのでこの小屋を現在我が家のベランダに設置してます。今回は折角巣をつくったスズメがカラスに教われないよう入り口やまわりに対カラス工夫して設置してます。
(ちなみにカラスはホバリングできないって知ってました?)

飼ってる動物が他の動物に食べられるっていうのはショッキングなことです。(普通に考えると食物連鎖でしょうがないと言えばしょうがないし、普通に焼き肉食べてたりしますが)僕は小さいころ田舎で育ったので結構飼ってる動物を他の動物に食べられてたりしたので免疫がありましたが、そういう経験のない嫁にはスズメのヒナが食べられた事件はかなりショックだったようです。僕も一番最初はショックでしたので気持ちはすごくわかります。


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「復讐の鬼」

小学生の頃、みんな小学生がするように僕もありとあらゆる小動物、昆虫を捕まえてきては飼ってました。子猫をひろってくるのは序の口で、昆虫、は虫類、たまにコウモリなど近くにある原始林に行けば何かしら捕まえられるので家の前の物置とその周りはミニ動物園並みになってました。その中にウサギもいて白いのと黒のが一匹づつ、もちろん名前はシロとクロ。飼っている犬(リキ)が食べちゃうと行けないので物置を挟んで犬小屋の反対側にウサギ小屋を作っておいてました。家の前が空き地だったので兎小屋のまわりに結構ひろいウサギ専用の庭も木の囲いで作って、夜は小屋(小屋っていってもウサギにしてみれば豪邸クラスの広さ)にいれて昼は庭で遊ぶって言うものすごい贅沢な環境で育っていたシロとクロ。

突然悲劇はやってきました。

夜小屋にウサギを入れ忘れて朝起きてみると、ウサギがいない。キツネに食べられてしまったのです。無惨に血と毛皮の残りや体の一部分が散在していて小学生の僕にはとてもショッキングな景色。しばらく呆然とし、強烈な悲しみに途方にくれ、悲しみがさった後には怒りが体中に駆け巡りキツネに復讐して仇をとることしか考えなくなりました。

そもそも夜ウサギを小屋にしまい忘れた自分の失敗や、キツネも生きて行くためにはなにか食べないといけない自然の摂理とか、すべて棚にあげて小さい頭のなかには「復讐」の2文字のみ。まあ小学生ですから。
どのキツネがシロとクロを食べたかもわからないのに復讐の対象は全キツネ、っていうもう極端な発想も当時の僕にはまるで普通。小学生ですから。

うちの近所は朝キツネがゴミを漁っていることがあるので速攻次の日の朝仕留めることに決定。うさぎの毛皮と残骸を集めて土に埋めてお墓を作ったのち、「仇は必ずうってあげるからね」と弓と矢を作ってました。
よくある小学生の発想ですが、一つだけ普通の小学生と違うのは、このころから僕は物作りが得意で小学生離れした本格的ないろいろな物を日々作ってました。工具は庭仕事や大工仕事のが全てそろっているのをいつでも使えるうえに素材の木も近所に大量にあります。できあがった弓と矢も本格的なもので殺傷能力バリバリです。

その弓矢を抱え翌朝早起きしキツネを探している子供の姿は多分異様だったことでしょう。たしか次の日はキツネに出会えず、何日かたってからやっと見つけたようなおぼろげな記憶。

が、キツネを見つけたときの「ここで会ったが百年目!」的な高揚感は未だにはっきりと覚えてます。遠くまで行って(小学生なのでそんな遠くないと思うけど)今日も見つからなかったといじけ気味に家に帰ってくると斜め向いの家のゴミを漁っているではないですか!黒いゴミ袋(当時はゴミ袋は全部黒)の山の前にコントラストはっきりとキツネのシルエットが浮かびあがる。

さっそく弓を引き矢を放ちましたが、もちろん逃げられました。僕は昔から射撃、弓、槍が得意なので自信があったのですが、野性のキツネを仕留めるほどではなかったのでしょう。一矢目が外れたあとはもう走って追いかけながら何発か射ったのですがだめです。復讐も無念におわって自己嫌悪に陥りそうですが、そこは小学生「やるべきことはやった」となぜか晴ればれした気持ちに。その晴れ晴れした気持ちも長続きしなかったのは、夜母親に怒られて折角作った弓矢を捨てられたから。踏んだり蹴ったりです。

なんとご近所さんが朝僕を一部始終見ていたそうでうちの母さんにタレコミがあったのです。「ウサギを殺したキツネに復讐する健気な子供」という事情を知るすべもない近所のおばちゃんにとってみれば、朝起きると「いつもしょうもないことばかりしてるガキが今度は弓と矢で自分の家のゴミ袋を射って遊んで走り回ってる!」としか見えなかったらしく、すげー怒られました。

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話が長くなったけど、だから気持ちはわかります。




大人になった今もたまに射ってます