2013-03-01

PNG2013 trip journal Day6-7 Feb 15th-16th

Feb 15th Friday    Last day at Tupira village

 beach in Tubrute Village

 beach in Tubrute Village

ついに最終日。
午後からきのうに続いてタブルテ村へ。
それぞれが思う存分最後の波乗りをしたあと、村にある小屋で村人からもらったココナッツを飲んだりしてみんなでまったりしてる時のこと。

誰かが子供たちにあげたお菓子。(っていうかたぶんツボじい。天然のもの食べてるここの子供達に日本の化学調味料満載の毒々しいお菓子をあげちゃだめって言ってるのに、、)
村人や子供達がそのお菓子を美味しそうにたべて、包装紙をあたりまえのようにポイッとその辺にみんな捨てる。
見ていた僕たちはみんな同時に心のなかで「だめだよ、こんなきれいな自然にゴミを捨てちゃ」と思いつつ、誰もそれを言い出さない。言いたいんだけど腑に落ちないなにかが引っかかり言い出せずにいる。

だれも声にだしてないその言葉に答えるように川崎さんが一言「だったら土に帰らないものを作るなってことだよな」って。その一言がストンって腑に落ちる。そうだよ。俺らが勝手に土に帰らないものを作って持ってきてそれを捨てるなっていうのはすごい自分都合の押しつけ。彼らはバナナを食べたら皮を捨てるし、ココナッツの皮もむいたらそこらへんに捨てる。それと同じノリでごく普通に包装ビニールも捨てただけ。それをどこかでわかっていたから僕たちも何も言い出せなかったのでしょう。

便利なiPhoneもMacも土に還るわけもなく、そんな土に還らないものであふれた現代。かと言ってもう手にいれた便利なものはもう手放せない僕たち。シンプルに生きたいけど、新しいMac book proがでたらやっぱり欲しくなっちゃう。いろんな矛盾がでてくるだろうけど、その中で一人一人が「根源的な人間力」と「テクノロジー満載な現代社会」の間で自分のスタイルをさがしながら、バランスをとって行かないと、、、いろんな事を考えさせられた会話でした。





Sunset view from Meiwok Village

Tubrute村で波乗りを満喫し、Tupira村に帰ってくる。
みんなはメインポイントでラストサーフ。僕は須藤先生をつれて前から気になっていた村のメディカルセンターへ。(メディカルセンターっていっても普通の小屋)

Tupira村、Sorar村、Meiwok村で一つのコミュニティーを形成しているらしく、その3つの村の診療所。どんな施設や薬があって、何がたりないのかを医師の目で見てもらおうと。
3つの村あわせて約500人くらいの村人たち。みな自給自足で食べるものにはまったく困らなく、お金がないけど豊かな暮らしをしてますが、やはり医療品が足りなく、蛇に噛まれたり、突発的な病気になった場合は車で2時間はなれた病院にいかなくてはならず、その移動の間に死んでしまうケースもあるとか。民間レベルで手伝えることは少ないかもしれないが、一度プロの目からみて対策はないだろうかと見てもらいました。
ちなみに強烈なヘビがいるらしく、「デッドヘッダー」「パプアンブラック」っていう蛇に噛まれると速攻アウトらしいです。もう名前からしてアウトですが。








Joyce and Jessy。帰国の準備のパッキングをしていると僕のPNGファミリーが最後の挨拶に来てくれて、またキュウリの差し入れをくれた。「なにかあげたい」、彼らのこの気持ちがすごく痛いほど嬉しい。




Feb 16th Saturday--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 sunrise at the Madang Airport

最後の日は朝2時に起きて3時ごろ村を出発。月がでていなかったので満天の星と天の川。
朝5時ごろにマダン空港に到着。ここまでくるともう文明都市。国内線で首都のポートモレスビーへ。

ジャングルの中からいきなり首都のポートモレスビーへ。そして豪華な朝ご飯をGateway ホテルで食べて市内プチ観光。

建国38年(たぶん)くらいの若い国PNGは天然ガスや鉱物が豊富に埋蔵され資源ビジネス界が注目していて建設ラッシュ。急成長時の都市特有の雑多なありとあらゆるエネルギーがうごめいているのを感じる。ポジティブなエネルギーもネガティブなものも、貪欲なものも、ぶつかり合ってるメルティングスポット。
そんな国の首都ポートモレスビーに最近できたショッピングモールに行ってみました。ポートモレスビーの町の中を見るのは2010年以来。六本木ヒルズのようなショッピングモールが出来ていて、その中にはいろんなショップが乱立していましたが、よく見るとウィンドーディスプレイが滅茶苦茶で笑えたり、裸足で歩いてる人がいたりとPNGらしさ満載。



 Ron Herman PNG!

Shopping mall in Port Moresby 


ちょうどエスカレーターに乗ってる時、電気が止まってすべてが止まる。2〜3分後復旧し、皆なにごともないようなかんじ。さすがPNG 、逞しい。これって日本だったらもう新聞のトップネタですね。デパートのエスカレーターが止まったら絶対に転倒してケガしたりする人がいて、電気が止まっても「やさしく停止する」エスカレーターの機能がついてないからメーカーがメディアに叩かれたり、、、。いい、悪いじゃなくて先進国特有の脆さ。

おしゃれな若者向けのショップでは、なぜかアバターのマネキンがフルメイクアップされてMCハマーのようなスーツを着せられて、ナイキのランニングシューズを履いている。その足下には突然シャネルの紙袋、そしてその紙袋にはリーボックの箱がはいってる!!
見ようによっては、「ブランド信仰と物質主義に対するアンチテーゼを表現したインスタレーションアートです」っていってそのままギャラリーに展示できるようなぶっとびレベルです。
昔もたぶん日本ってこうだったのかな。


モールでおやじ3人トロピカルドリンクでPNGラストショット。


今年も最高に楽しく実りの多いPNGでした。山田さん、木下さん、星さん、ツボじい、鈴木夫妻、川崎さん、ヒデさん、須藤先生、永井君&あやちゃん、ありがとうございました。皆さんと一緒に旅できて光栄です。そして留守をまもってくれてるまりこにも感謝です。