2013-02-27

PNG2013 trip journal "crew"


今回PNGトリップを共にした人たち。
毎回PNGに行く時はクルーの半分以上は知らない人達で全員で初めて顔合わせするのは成田空港。初めての人たちといっしょに旅するのも楽しみの一つ。今回は大所帯で総勢12名で初めて会う人が7人くらい。不思議なことにいままでここに一緒に旅した人の中にヘンな人はいままで一人もいなく、素敵な人ばかり。(っていうかいい意味でヘンな人ばかりですが)

山田さんがよく冗談まじりに言う「PNGは土地に呼ばれた人が来る場所」っていうのも毎回の集まる面子を見てると的を得た表現かもって思ってしまいます。PNGにきて何かを感じとれる人、そしてそれを大切に出来る人、そんな感じのグッドマインドな人が自然と集まってます。
行く予定でも「呼ばれていない」人は仕事で急遽キャンセルになったり、行けない事情がでたり、逆に「呼ばれてる人」は直前にキャンセルで空きがでてタイミングよく声がかかったり。そんな出発前のエピソードが多々あるそうです。

毎朝こんな感じでみんなでメインポイントの目の前で波をチェックしながら朝ご飯。
そしてこうやってこのテーブルを一緒に囲める人達はマインド的に「セレブ」だと思う。日本のしょうもない雑誌やメディアで取り上げられる表面上の「セレブ」ではなく、人生で自分に何が大切かをわかっていてそれを実行できる人たち。1週間きちんと仕事を休める環境を普段から作ってる人たち。そんな共通項があるので仕事も住んでいるところも年齢もばらばらだけどいつも食卓は話が弾み笑いが絶えませんでした。

メンバー紹介
左から時計まわりに、、おなじみパプアニューギニア政府観光局の山田さん。


歯科医の須藤先生。今回のトリップはリーフで切ってけがしても須藤先生が縫ってくれるから安心!って思ってたら初日に須藤先生自身が鼻をばっくり切って自分で縫ってました。ワイルド!
須藤先生をさそったのは僕。恵比寿でご夫婦でデンタルクリニックを開業していて僕たちも夫婦でお世話になっています。そんなことがきっかけでプライベートでも仲良くしてもらって、4人でランチをしてるときのこと。パプアニューギニアの話になっていままでの僕の体験を話して、最高なサーフトリップができますよー先生も行きませんか〜?って言ったところ、いきなり先生は1分くらい黙ってしまい、そのあとぼそっと「よし行くか」って。「僕も行きます」と即決。
さすが先生は仕事が出来る男だけあって決断もはやかったです。あの瞬間はすごいかっこよくてそんな先生をさらに尊敬しました。仕事ができる人はやっぱり遊びもできる。それが6ヶ月前。
普通6ヶ月前とかにだれかを誘うと仕事の予定がわからないからとか言って、さらに2〜3ヶ月前に誘うと仕事が入ったから行けないっていう人がほとんど。ほかにも
「自営業はいいよなー会社員だとなかなか行けないよ」とか。
「会社員は有給あるからいいよなー自分で会社やってるとなかなか行けないよ。」とか、、、
でも行く人は行く。自分で開業している歯科医が1週間休むのは大変な事だと思います。でもさくっと「僕も行きます」。そんなかっこいい人です。そんな先生は誰よりもおおくの波をゲットして乗りまくり、さらに波以外の旅も満喫してました。

元サーフィンライフの川崎さん
実は川崎さんがPNG開拓のフロンティアメンバー。5年前に何も設備がととのっていないときにリサーチして以来の渡パプ。言ってみればこうやって僕たちが来れるようになったのも川崎さんがきっかけです。

ヒデさん
成田空港のカウンターで、ごっつくて黒くて怖い人が一緒にならんでるなーって見てたら同じクルーでした!
最高に話が面白い人。真平のお父さんの友人で今回が初の海外サーフトリップらしいです。初めてのトリップがパプア!
そのセンスも最高です。一番のチャージャーで、メインポイントのどピークから浅いリーフに向ってものすごいワイプアウトを何度もしていたのに無傷っていう不死身の人です。

木下さん
旅行代理店STWの「社長」。みんなが社長って呼ぶから社長かと思ってたら違いました。一見メローで穏やかなかんじですが、すごい武勇伝を沢山持ってます。今回の旅でSUPの魅力と可能性を感じてもらったので今度一緒にパプアニューギニアのアドベンチャーツアーを企画します。

星さん
彼も一人で参加したロッククライマー/サーファー/マッチョマン。海に入っている時間は星さんが一番ながかったんじゃないかな。体力ありすぎでおかしいです。星さんの奥さんや子供が成田に見送りにきていて、お子さんが「飛行機にのったら読んでね」って渡した手紙に「パパ、生きてかえってきてね」って書かれている話を食卓で聞いた僕たちはウルウル来ちゃいました。たしかに子供にとってお父さんがパプアニューギニアのジャングルに行ってくるねっていったら心配しちゃいますね。彼の今回の旅行記のブログも最高に面白いです。

あやちゃん&ながい君カップル
なんとつきあってから初めて一緒にする旅行らしいです。普通ハワイとかバリとか行っちゃいそうなところをいきなりパプア!素敵です。山田さんとオフィスが隣あっている縁で今回参加。
施設がととのってきたので今後もカップルでの参加も全然大丈夫ですね。

つぼじい
今年でPNG三回目の69歳!

鈴木夫妻
夫妻でいい波全部もっていってましたね。ふたりともすごい上手くて見ていて気持ちがよかったです。タブルテ村のグーフィーポイントでは10回以上リッピングしてました。












2013-02-26

PNG2013 trip journal "300m!! Longest ride in my life"












photograph by Hoshi

僕の人生最長ロングライド記録300m!
それをしっかり連続写真で撮ってくれた星さんに超感謝です!!
しかもトリップ最終日の最後の一本でした。

PNG2013 trip journal Day5 Feb 14th

Feb 14th thursday

a surfer boy in Tubrute village

a surfer boy in Tubrute village


みんなで午後からタブルテ村へ。
ここはうねりが入ったら超ロングライドが可能なグーフィーポイント。ひたすらテュピラで苦手なバックサイドで乗っていた僕はもうフロントサイドに行けるのが嬉しくてしょうがない。

村によって村人たちの性格もちょっとづつ変わってきてます。テュピラ近辺の子供たちはすごくシャイだけどここの子供達はすごく積極的に近づいてきます。写真の子供は木を削って作ったサーフボードにフリチンで乗ってます。身体能力が異様に高いのでフィンがついていない木の板でも普通に波に乗ってます。
このフリチンサーファーが将来そのまま大人になって筋肉隆々で波乗りしてハング10決めてたりしたらすごい光景だなって思ったけど村人はみんなある程度年齢がいったら普通にズボンはいてます。

午後はここでものすごーく波乗りを堪能しました。

goofy point in Tubrute village
ちょうどいいサイズのファンウェイブがひたすら続きます。しかもリーフじゃないので裸足でオッケー!


 足を2カ所リーフでぱっくり切って、リーシュも一本切れて、パドルも波に巻かれてぼろぼろになって、
クラゲやチンクイにもさされまくったけど、乗った瞬間そんな些細なことは吹っ飛びます。
そういえばリーシュが切れた時気がついたけどパドルを持って泳ぐのが結構大変です。要トレーニングかも。




そして夜は恒例のバンブーバンドがやってきて演奏!ダンスパーティーでした。村人や子供たちと輪になって楽しく過ごしました。
 バンブーバンド

 右から星さん、あやちゃん、ながい君、ヒデさん

木下さん&須藤先生






2013-02-25

PNG2013 trip journal Day4 Feb 13th

Feb 13th wednesday

Yosuke Nagai riding 

 tupira main point 

tupira main point

去年から始めたSUPがマイブーム真っ盛りなので今回のPNGではSUPばかり乗ってました。結局ショートは滞在中2ラウンドくらいしか乗ってないです。
空気で膨らませるiSUPなのでレールが丸くレールを入れるのが難しいです。
ハードボードだったらレールを入れやすいんだろうけど大きくて持って行けない上にリーフで一瞬で壊れそうなので持って行くとしたらiSUP。でもなんとか乗れるようになって毎日超楽しく波乗りしてました。

SUPだと波乗りの合間に湾の向こう側とか他の村のポイントとかも見にいけるし、シュノーケリングのポイント探ししたり、子供をノーズに載せて遊んだりと、遊びの幅もひろがります。
きっと来年いったら村人が木で作ったSUPに乗ってリッピングとかしてそう、、、
ただサーフィンとちがって常に水上に全身が露出しているので異様に暑いです。暑さに強い僕でも暑かったです。普通の人だったらPNGSUPは日射病になる可能性大なので注意ですね。



午後は子供達の青空アート教室。

去年まで一緒にやっていたグレゴリー先生が転勤になり、あたらしいニッキー先生が放課後子供達を連れてきてくれました。そして子供たちと先生に去年みんなに描いてもらった「自分の宝物」を日本でトートバッグにプリントして販売しその売り上げで新たに画材を買ってきた事を説明し、バッグを買ってくれた人の気持ちを子供たちに伝えました。そしてお題は去年とおなじ「宝物」だと多分また同じような絵になるので、今年は日本の人たちに自分たちの住んでいる村はどんなかんじかを知ってもらおうと、「自分の村」にしました。

今年で4年目になりますが、子供達の表現力がはっきりと伸びてます。描いたり表現したりということは成長過程においてすごく大切な事で、描くことで能も心も発達します。

子供たちにはこう描くべきだとか、上手く描こうとかは一切いいません。
子供がなにかを描いていたら、「それは何?」じゃあそれは「どんな味がするの?」とか「どんな色をしてるの?」って聞けば、自ずと子供なりに「味」や「色」や「重さ」などを表現しようとします。
上手い絵=いい絵っていうしょうもない図式があるから絵が嫌いになる子供がでてきたりするので、自分しか描けない絵=いい絵っていう教え方しないと。「上手い絵」は美大とか行きたい一部の人ががんばればいいわけで子供の発育/成長のための絵はのびのびと好きに描かせてそれを全肯定。上手い下手じゃなくて「自分らしい絵」。下手でもいい絵なんて沢山あるし。

ーーーーーーーー
今回子供たちが描いた絵は3月か4月くらいに、目黒のカフェで展示しようと思ってますので、きまったら又告知します。トートバッグを買ってくれたみなさんほんとにありがとうございました。先週末に発送したのでもう手元に届いていることと思います。

ちなみに冒頭のながい君のライディング写真はこうやって撮りました。パドルにカメラをつけて撮っているのでパッと見「波に乗ってる人を槍でしとめようとしている人」に見えちゃいます。
photo by Teruhisa Kinoshita 






PNG2013 trip journal "real adventure trip idea"




 kids in the beach


今回の僕の旅のミッションは3つ、日本で集めた画材を持って行っての子供達とのアート教室、去年ジェシー一家からもらったファミリーの証PIGTUSKのお礼、そしてPNGのサーフィンオフシーズンでのSUPアドベンチャー企画の可能性の模索。

「リアルアドベンチャートリップ」
11月〜3月までの4〜5ヶ月間はサーフィンのオンシーズンで、ワールドクラスのブレイクを楽しめるPNG北側。
残りの8ヶ月はサーフィンができないフラット状態らしいです。

で、僕は考えました「サーフィンオフシーズンにSUPで村から村へ泊まり歩く本物のアドベンチャーツアー」を。
ジャングルのなかの自給自足の村に泊まる。それは僕たち先進国の人間が失ってきた「本物の生命力と人間力」に触れ、シンプルな本当の豊かさ体感できる機会。しかもそんな村に海から上陸する冒険心あふれるワクワク感。同じ村を訪れるのでも陸から行くのと、海から上陸するのではまったく感覚が違います。しかも自力でパドルして移動するわけですから
「未知の土地への上陸感」は絶大です。作られた「観光」ではなく、本物に触れる旅。
プロの旅人としてそんな旅を企画して仲間とシェアできたら最高。


tandem riding with a kid 

ターゲットマーケットはサーファーではなく、アクティブで冒険心ある旅人。だれでも2〜3日あれば完璧に乗りこなせるiSUP。しかもサーフィンオフシーズンでフラットな海なのでパドルしやすく海岸線沿いに移動するので比較的安全。
ベースとなる村で最初の3泊くらいをゆったりみんなでSUPの練習しながら海とジャングルを満喫。(釣り、シュノーケリング、カヌー、ジャングルトレッキング、波がなくても楽しめる要素は沢山あります)そして4日目にグループの力量によって目的地となる村や途中宿泊するポイントを決め、そこから2〜3泊のアドベンチャートリップ。バックパックに何を詰めてパドルするか、本当に必要なものを吟味してそれを背負ってSUPクルージング。たった3日でもコンビニも電気もないところに何を持って行くか、この出発前夜パッキングだけでも真に何が必要かを考えるいい機会だと思います。そして村の生活をシェアさせてもらう。きっと人生最高な1週間の旅になると思う。

そんな構想をパプアニューギニアのサーフィン協会会長のアンディーや日本の政府観光局の山田さん、旅行代理店のSTWの木下さんのキーパーソン3人に話をして聞いてもらい、いい感触を得てました。が、やはり百聞は一見にしかずっていうことで今回の旅で、山田さん&木下さんに実際にPNGでSUPクルージングしてもらってこの企画の良さを体感してもらい、「リアルアドベンチャートリップ」のポテンシャルを感じてもらおう!そんな僕の中でのミッションでした。
 
どうしても乗るまでは「波にも乗らないのにパドルして何が楽しいの?」ってサーフィン関係者には思われがちなSUPですが、山田さんも木下さんも実際に乗ってもらってすっかり面白さをわかってくれたようです。
特に木下さんがハマってテュピラからスクラまでロングパドルを僕と一緒に行ったり、一人でも湾を渡って他の村に上陸したりしてました。

5月にまた木下さんと一緒に再度渡パプし、
1、ほんとにオフシーズンは波がないのか?
2、アドベンチャートリップのルーティングと泊まる村の選定
3、プロモーション用のビジュアル素材の撮影
をしてくる予定です。上手くいけば今年のシルバーウィークには第一弾できるかも!?
こんな海をのんびりSUPクルージング!
secret  beach point 

パプアニューギニアのサーフィンをはじめとするウォーターアクティビティー観光業はアンディー達の努力のおかげで、自国の貴重な資源を目先の利益のために切り売りせず、真の意味での「持続可能な」発展をめざしてます。バリやハワイのような海外の資本ががっつりはいって荒稼ぎして、自然を壊して、地元の人にはお金を落とさないような踏んだり蹴ったり構造にはしないで、独自のシステムを構築、運営しています。

どういうことかと言うと、例えば美しい自然に囲まれた100人規模の村があるとします。
この村人達が無理なく受け入れられる旅行客人数が10人だとしましょう。そこに100人泊まれるようなリゾートホテル施設を作ってしまうと、他の村や島から出稼ぎの人が必要になります。常時100人の旅行客が来ているうちはいいですが、10人のときもあれば5人のときもでてきます。そんなことが続けば他の地から出稼ぎに来た人は仕事にあぶれ、ドラッグを売り始めたり売春しはじめたりと終への始まりに。そして気がつくと自分たちの資産でありアピールポイントの「美しい大自然やあったかいローカル」も減って行きます。
そこからの退廃はものすごいスピードで進みよく東南アジアやビーチリゾートで見られる光景へと変化していくでしょう。そうならないように、宿泊できる人数を制限し、自然を壊さず、きちんと地元の人に利益が落ちる、持続可能な観光業。

マインドの低い観光客を大量に送り込んでおおくの利益をだすよりは、短期的な利益がすくなくても質のいい観光客をすこしづつ増やしリピートさせていくPNG独自のスタンス。そんなスタンスにもこの「リアルアドベンチャートリップ」はぴったりだと思います。
この訪れる人数を限定し地元の人にきちんと利益を還元する持続可能な観光業の発展をアンディーは「リバーススパイラルモデル」と名付け、いまではいろんな観光を収入源とするいろんな国から招かれ講演をしています。訪れる人たちの満足度も高い上に持続可能で、なにより地域の人の利益にきちんとなる、すごいシステムだと思います。

SUPでジャングルの中を村から村へ泊まり歩く「リアルアドベンチャートリップ」。参加した人が人生最高の旅!って言えるようなものを作ろうと思います。


PNG2013 trip journal Day3 Feb 12th




Feb 12th Tuesday


Sunrise in Tupira village


 Jon is climbing coconut tree


iSUP cruising in sunset with Kinoshita "社長"     (Photographed by Hoshi)

強烈にきれいな朝焼けと夕日。その両方を贅沢にゆったりと味わえて幸せ。PNGコーヒー飲みながら朝日を堪能し、SUPの上から沈む太陽のショーを眺める。(SUPで水上散歩してるとウミガメに沢山遭遇します)

日がのぼった瞬間すでに突き刺さるような強い日差し。この日光を浴びて育つ植物はもう生命力あふれまくってて、すべてが強烈。緑、赤、黄色、青、あざやかな原色が普通にジャングルのなかに輝いてます。
植物だけではなく動物、魚、虫もクラゲもチンクイも輝いてます。
珊瑚も生きている珊瑚がほとんどでその珊瑚で皮膚を切ったりするとそこから強烈な菌が入っていきなり高熱がでたりするし、サーフィンで切った怪我もそのままにしてくとハエに卵を産みつけられエイリアンなみに恐ろしいことになるらしいのでリーフできったら速攻バンドエイドとかテーピングで塞がないと危険です。チンクイやくらげも日本のものより痛いし痒い。マラリアの可能性もなきにしもあらずなので、誰かが蚊にさされると「マラった〜!」と冗談にならない冗談もでてきます。日本で暮らしている都会人の僕たちにとっては全てが強烈な環境。

なんだけど、今年はサーフロッジも建て替えたらしくシャワーもトイレも普通にすごいきれいなものが出来ていて、発電機も滅多に停まらないので滞在中は電気も十分にあり快適です。こんなに快適になっていいのだろうかって思うほど。
ツアーとして一般の人が来ても十分施設的には問題がないように整ったように思う。
(もちろんシャワーお湯がでないとだめだとか部屋にエアコンがないといやだっていうリゾート派の人は無理ですが。)
過去3回のPNG滞在中は必ず誰か3日目くらいで熱をだしたり、帰国後高熱だしたりする人がクルーの中に3〜4人いたのですが、(僕も2回目の最終日に高熱だしました)今回はだれも滞在中に具合がわるくならなかったので、宿泊施設や環境が改善されてすごくよくなった証でしょう。個人的には去年のままでもよかったですが。


 Jessy wearing "Jessy's"

夜、飯を食べ終わってまったりしてるとスタッフのテレンスが「ジェシーがみんなと訪ねてきて広場の反対側の小屋で待ってるよ」って教えてくれたので、行ってみるとジェシーや子供たち、村人たちが15人くらいで遊びにきてました。
ジェシーがキュウリを3個差し入れに持ってきてくれたのです。(キュウリっていってもラグビーボールくらいの巨大サイズ)この村の人たちはほんとにgiving な人ばかりで自分たちの大切な食料や飲料のココナッツをプレゼントしてくれます。歓迎の印になにかをあげよう!っていう気持ちが痛いほど伝わり、もらう度に涙がでそうなほど感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。たいていどこの国に行っても旅人をみると物やサービスを売ろうとしたり貰おうとしたりするところが多いなかこんな事はほんとに稀です。もらったキュウリは次の日サラダにしてクルーみんなで美味しく食べ、ココナッツは最後の一滴まで美味しく飲みます。

ちょうど僕が去年「ファミリーの証」Pig Tuskを貰った時にいたジェシー一家や村の大人たちも何人か来ていたので、そうやって受け入れてくれたことが僕にとってどれだけ光栄で嬉しいことだったかを改めて伝え、その感謝の印に日本でJessy's tuskを作ってきたので、代表してジェシーに渡してもいいかを大人達に許可をもらってみんなに囲まれてのミニ授与式をしました。
彼らから授かったPig tusk は僕のアトリエの壁に飾って毎日見てるし、僕の作ったtuskもジェシーの首に掛かってる。離れていても気持ちは繋がっているよって。
それから小屋でしばらく彼らとのんびりすごす。帰り際にジェシーの大叔父が僕に近寄って地面を指さし"This is your home"って言われたときは感極まってほんとに移住しちゃおうかと思いました。

2013-02-20

PNG2013 trip journal Day2 Feb 11th

DAY 2   Feb 11th Monday



Joyce holding her nephew


"Namu" Joyce and  Jessy's dog

   
Regina is peeling the skin of coconut in Meiwok village


chill out in living room 


日本にいるときは、右に財布、左に携帯がはいっているズボンの尻ポケット。ここでは両方持ち歩かないし持ち歩く必要もない。その2つがないだけでものすごく体が身軽になり開放感を感じる。
町中にあるATMでいつでもお金を引き出せるカードや「お得」なポイントカード類がはいった財布、いつでもどこでも人話せていつでもいろんな情報が手にはいる携帯電話。
なくてはならない物だけど、いったん解放されるとすがすがしく感じる。
便利になって自由が手にはいるはずが、いつのまにか便利に束縛されている。
でも、いったん手に入れた「便利」は手放せないのが人間。

だから僕は毎年ここに来る。
「便利」なものがない自由を感じて、
「便利」なものに縛られない心をつくり、
とはいっても生活に欠かせない「便利」なものをつくってくれた人への感謝を忘れないために。


「この家電のこんな便利な機能で楽になるから、いままでよりたくさんの時間を自由に使えますよ!」
「で、自由になった時間でもっと働いて稼いでさらに便利な機能がついた家電を買いましょう!」
東京にいるとついこんなシュールなスパイラルにはまってしまう。





















2013-02-18

PNG2013 trip journal Day1 feb 10th




DAY 1   Feb 10th Sunday 


 welcome gate by the dancers in Tupira village

 PNG48!  welcome dance


「帰ってきた!」。「訪れる」ではなくそんな気持ちにここを訪れる度になる。

意外とみんな知らないけど、パプアニューギニアー成田直行便があり6時間25分で首都のポートモレスビーに着きます。そこからドメ便で1時間くらいでマダンへ。さらにそこから2時間半のドライブでテュピラ村に到着。
19日夕方5時に家を出て、20日の午後1時くらいに到着したのでドアtoドアで約20時間の長旅。
真冬の日本から真夏のジャングルへ。

長旅の疲れもこの歓迎セレモニーをみた瞬間吹っ飛び、乾いた喉もココナッツを飲んで潤って一気に体がPNG仕様になる。こんな歓迎をしてもらって最高に幸せ。セレモニーが終ってみんなでランチを囲んだあとはさっそくサーフィン。今回はショートとiSUPを持って行ったので波があってもなくても遊べる、もちろんこの季節波がないなんてことはないんだけど。



軽く1ラウンド、ショートボードで波のりしたあと、ポンプでiSUPを膨らまし、海岸線沿いにビレッジのほうに遊びに行ってみた。だれもいないこんな海できもちよく水上散歩してると、ジャングルの中から子供たちが奇声とともに「イクゾーっ」って名前をよびながら岸にたくさんあらわれました。手を振るとみんなよろこんで僕と平行しながら走ってきてくれます。しばらくいってMeiwok村の手前の湾になったところに上陸してみんなと1年ぶりの再会。誰かがさっそく僕のファミリーのジェシーを呼びに行ってくれてジェシーにも再会。みんなでしばらくビーチで遊んでました。

あっと言う間に日が暮れてきたので、夕方から出没するマラリア蚊がでてくる前に帰宅。
去年よりも更にしっかりした作りになったサーフロッジ。シャワーもトイレもものすごくきれいになってた。
波の音を聞きながら晩飯をみんなで食べたらもう速攻眠くなる。
食べて、寝て、遊んで、、、ひたすらこの繰り返しの1週間。
これから1週間、思いっきり遊び倒そう。

(これからしばらく旅の時に書いてた日記をそのままこのブログに載せていきます。毎日一日のおわりに生暖かい夜の風に吹かれて波の音を聞きながらハンモックに揺られて書いてました。)

ちなみに明日は長野に日帰り出張。ジャングルから雪の降る長野へ、、、そういえば去年もPNGから帰ってきてすぐ雪の降る京都の山奥にいきました。






back from PNG


 drawing on a donation surf board




帰国しました。
今回も沢山の笑顔に出会って、沢山の波に乗って、最高な旅でした。

なによりもまず、"My treasure"トートバッグを買っていただいた皆さんへの報告です。
おかげさまで沢山のポスカをはじめとする画材を購入でき画材だけで約10kg、成田で危うくエクセスチャージをとられそうになりましたが、クルーで分担して持ってもらってセーフでした。

テュピラ村に到着後、さっそく学校を訪ね先生といつアート教室をするかを打ち合わせ先週の水曜日(だったかな?)に子供達を集めてもらって実施してきました。そして木曜日の夜の送別会を開いてもらった時に、全ての画材を寄付してきました。先生には教室に画材をおいていつでも子供達が好きなときに使えるようお願いしておきました。

去年まで一緒にやっていたグレゴリー先生が転勤になり、あたらしいニッキー先生が水曜日の放課後子供達を連れてきてくれました。そして子供たちと先生に去年みんなに描いてもらった「自分の宝物」を日本でトートバッグにプリントして販売しその売り上げで新たに画材を買ってきた事を説明し、バッグを買ってくれた人の気持ちを僕が子供たちに伝えました。そしてお題は去年とおなじ「宝物」だと多分また同じような絵になるので、今年は日本の人たちに自分たちの住んでいる村はどんなかんじかを知ってもらおうと、「自分の村」にしました。

今年で4年目になりますが、子供達の表現力がはっきりと伸びてます。描いたり表現したりということは成長過程においてすごく大切な事です。能も心も発達します。子供たちにはこう描くべきだとか、上手く描こうとかは一切いいません。
子供がなにかを描いていたら、「それは何?」じゃあそれは「どんな味がするの?」とか「どんな色をしてるの?」って聞けば、自ずと子供なりに「味」や「色」や「重さ」などを表現しようとします。
上手い絵=いい絵っていうアホな図式があるから絵が嫌いになる子供がいるわけで、自分しか描けない絵=いい絵っていう教え方しないと。「上手い絵」は美大とか行きたい一部の人ががんばればいいわけで子供の発育/成長のための絵はのびのびと好きに描かせてそれを全肯定。上手い下手じゃなくて「自分らしい絵」。下手でもいい絵なんて沢山あるし。


今回子供たちが描いた絵は3月か4月くらいに、目黒のカフェで展示しようと思ってますので、きまったら又告知します。そしてトートバッグは今週中に出来上がるので出来次第発送しますね。


みなさんのおかげで購入した画材。ポスカが協賛してくれたらいいんだけど、断られたのでまた
違うルートからアプローチしてみようと思います。だれか三菱鉛筆株式会社に
友達がいたら紹介してください。企業にとってもメリットがあるプランを持って行きます。

 こっちの子供の集中力はすごいです。
日本の子供の集中力の倍くらいはあります。

恒例となったドネーションボードペイント大会。
僕がアウトラインを描き、子供達がカラーリングするという
コラボレーション。 







こんなボードが出来上がりました。みんなで記念撮影!