2012-11-26

Gomi-Con 2012 report



ゴミコン2012 公開プレゼン&グランプリ発表会の様子



ほとんどのサーファーが言います。
「自然が好き」「海をきれいに」「環境を大切に」「海からいろんなものをもらってる」、、、
だけどサーファーが使う2大アイテム、サーフボード&ウェットスーツ、どちらも土に帰るのに何万年もかかる石油化学製品。しかもボードは壊れやすく、ウェットスーツも毎年改良され結構寿命サイクルは短いうえどちらもリサイクルしずらく、破棄するのに専門の業者が必要っていう非エコなもの。

海や自然を大切にしたいけど、自分が波乗りに使ってる道具は決して自然にやさしいものではない。
だけど海や自然の楽しさ/偉大さを教えてくれたのは、その道具達があるからこそ。
そんな矛盾を感じてる人は沢山いるのではないでしょうか?僕もその一人でした。


そんななか、微力でもいいからなにか矛盾を解消できる糸口はないかと仲間で立ち上げたBeautiful Ocean Project。そしてみんなで考えることの意義を模索していた全国規模の公募展「Beautiful Ocean Award」。活動の途中でニューズドの青山君たちと出会い彼らがリスト化している廃材を見てBOAをもっと発展させたゴミコンを思いつきました。

今年2回目を迎えるゴミコンは、日本財団様とコニカミノルタプラザ様の協力で今年も無事開催することができ、きのうの日曜日、最終審査として入選者によるプレゼンテーションと審査会を行ってきました。
「必要なものを不要なものでつくるコンテスト」がゴミコン
リサイクルやエコということに甘えないストイックにデザイン性や機能性を求めた製品作りをゴミコンは目指しているので、審査基準は「すぐれたプロダクトになるか?」。シンプルにその1点のみ。

みなさん優れたプレゼンテーションがおおく、昨年よりさらにクオリティーがあがり、廃材の特徴をよく活かして製品作りのアイデアを披露していただきました。参加者と審査員の方々本当にお疲れさまでした。感謝です。
プレゼン後の質疑応答は、バイヤーでもある審査員から型代やコスト、プライシングから耐久性など製品化を前提としたするどい質問もおおく、マーケットを意識した普通のバイイング行為とかわらない厳しいスタンダードで行われました。

見事グランプリを獲得したのは、バレーボールの廃材を使った真家和也さんの「バレーボールペンケース」。
さっそく、製品化に向けて動きだします。普通の製品とは違い、制作開始段階でもうアウトプットできる売り場が確保されています。審査員をしていただいた方々は普段バイヤーなので彼らの販売網にて製品化後すぐに売り場に並べることができます。それが審査条件ですから。普段のバイイングとおなじ厳しい目で審査していただき、もし該当する作品がなければ「該当者なし」という選択肢もしょうがない。そのかわり選んだものは、ご自身のショップで売ってくださいっていうスタンスで審査をお願いしています。
グランプリ以外にも沢山のポテンシャルを秘めたアイデアが沢山あり、僕たちもすごく勉強になりました。
とくにサーフィンをする者としては、毎月大量に破棄されているウェットスーツの端材を使用した作品にはとくに興味があり、今回の入選者の高木さんの「編む」手法には可能性を感じるので今後詰めていければと思います。

審査会と授賞式がおわったあとは、実行委員会のみんなとグランプリ受賞の真家さん、司会の城さん、コニカミノルタプラザの方々を打ち上げ。ものすごく盛り上がって楽しかったです。みなさんと一緒にこのプロジェクトをつくっていけること、光栄に思います。
来年は、もっと大きなダイナミックな作品が増えるよう、ファーニチャー部門を増設し、いよいよアジア進出も本気で計画を練ろうと思ってます。